スカイマークとエアバスの会社概要
スカイマークは、1996年格安航空会社として参入してきた新しい航空会社です。海外ではいろいろな航空会社があり、競争環境がつくられている為、日本よりも航空料金が安く設定されているのですが、日本の航空会社は、大手航空会社の2社とその系列会社しかなく、ほとんど独占状態の為、運賃もほぼ変動がないというような状況でした。スカイマークは、そんな日本の航空会社に参入して、競争環境を作り利用者にリーズナブルな運賃を提供できる新しい航空業界をつくりだしていきたいという目的で作られた会社です。
一方、エアバスは、航空業界を代表する老舗の会社で、主に航空機を設計・製造している欧州の航空機メーカーの会社です。本社は、南フランスにあり、従業員は約5万9,000人いて日本を含む世界中に拠点があります。エアバスでは、旅客機だけでなく、軍用機も手掛けています。最新の技術を採用して設計・製造するエアバスは、新規航空機受注で絶えず半数前後を獲得しており、専業協力体制も世界各地を網羅、サプライネットワークは、世界20か国以上約2,000社にものぼります。最近では、ANAホールディングスが、A320ファミリーを30機購入しています。
航空業界に異変をもたらしたLCCとは?
LCCとは、Low Cost Carrier(ローコストキャリア)の略で、効率的な運営をする事によって、航空運賃をさげて運航サービスを提供する航空会社の事を指します。LCCは、アメリカの航空自由化に伴い登場し、世界の航空自由化に伴い拡大してきたといわれています。大手航空会社がLCC事業に参入する場合もあります。つい最近では、ANAホールディングスもエアバニラというLCCを傘下にしています。ただ、LCCは、新しい航空会社なので、資金力も豊富ではなく、機材も少ないので欠航になる事も多くあります。
ローコストに重点をおく為、採算性が合わないと路線の撤廃、また従来飛行機に乗ると無料であったサービスが有料になっていたり、チケット手配、チェックインなどに人を介するサービスがほとんどなく、サービスを重視する日本人にとってはなじみのない事も多いです。従来の航空料金より安い料金を提示し、飛行機の本来の姿は、移動手段だったと再認識させる事を私達に感じさせました。日本には、まだLCCがそんなに浸透していない為、今後海外のLCCが入ってきてより、競争が激化する事が考えられます。