「不動産投資に興味はあるけれど、実務における不動産の契約の方法がわからない、管理も難しいのでは」と考える人は多いのではないでしょうか。不動産投資が他の資産運用と異なる点として、「投資物件を継続的に管理する責任が発生する」という特徴が挙げられます。そのため、長期にわたり不動産経営を続けるためには、パートナーである管理会社選びが重要になります。

物件管理は兼業では難しい?

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(写真=Leonardo da/Shutterstock.com)

専業の投資家の場合は別にして、会社勤めをしている兼業の投資家にとって、不動産購入後の物件管理業務を自分だけでこなすのは難しいと言われています。購入後は管理を任せておけば良い株式や投資信託とは違い、不動産投資では購入してからがスタートです。

不動産投資では、入居者の募集、契約、建物管理や入居者対応……とさまざまな業務が発生し、多くの手間と時間が求められる上に、知識・スキルが必要な難しい問題も多くあります。こうした業務は物件を所有している限り続き、物理的にも、専門知識的にも、プロの助力がなければ運営が極めて困難になるケースが少なくありません。

管理会社に業務委託するメリット

そこで活用したいのが、管理会社への業務委託です。管理会社をうまく利用することで、不動産の管理を安価な手数料で任せ、自らのリソースを本業に投下することが可能になります。ただ、管理会社に委託するメリットはこれだけではありません。

賃貸物件のプロである管理会社は、豊富なノウハウを持っています。例えば、管理費や修繕積立金、保険料などの金額の適正化を期待できるほか、入退去時の事務手続きといった場面で丁寧に対応することで、入居者の満足度が上がるメリットも考えられます。やはり、こうした場では片手間の素人よりも、専門的な知識を持つ担当者が適任だと言えるでしょう。

管理を委託するコストは家賃の5%前後が相場となります。5%前後という安価な管理料で煩雑な管理業務全般をプロに委託することができるのは、投資家にとってはメリットであり、大きな助けになることでしょう。

優秀な管理会社を見極めるポイント

一口に管理会社と言っても、さまざまなタイプがあります。選定の際には、空室リスクへの対処やトラブルを予防する契約手続きができるかどうか、客付け(募集)を自社で行っているか、といったことがポイントになります。もっとも、後者については、入居者の仲介業務をしていないからダメというわけではなく、管理物件の入居率で判断することも必要です。

家賃滞納や近隣トラブルといった問題に対処してくれるかどうかも、重要な判断基準です。素人であるオーナーが首を突っ込むと問題がややこしくなり、近所との関係がこじれ不動産経営が難しくなってしまうケースもあります。こうしたトラブルに積極的に対処してくれる管理会社は、不動産経営の上では心強いパートナーです。

優秀な管理会社の探し方は?

物件を購入した不動産会社が管理会社も兼ねているケースも多くあります。責任を持って対応してくれるなら、良好な管理が期待できます。また、外部で管理会社を探す時に良い管理会社選びで大切なのは、まずは情報収集。ホームページやパンフレットを吟味し、サービス体制やその内容をしっかりと精査することが重要です。前述した仲介や空室リスクへの施策のほか、地域の情勢への理解もチェックできると安心です。会社や担当者の雰囲気をつかむために、事業所まで足を運ぶことも忘れないようにしましょう。

本業が多忙なサラリーマン投資家にとって管理会社は貴重なパートナーです。不動産投資は購入してからが始まりであり、長期にわたる投資家生活が始まりますが、安価な管理費で多種多様な範囲の管理をプロに依頼できることは不動産投資の大きなメリットです。管理会社に業務をアウトソースすることで、本業が忙しいサラリーマンも多くの時間をかけることなく、毎月の安定的な家賃収入を得ることも可能になるでしょう。不動産投資が時間をかけずに成り立つ投資と言われる由縁です。また、優秀な管理会社はよき相談相手にもなってくれるでしょう。(提供:Incomepress

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