若いときに投資をしたほうが回収できる成果が大きくなる
冨田:そういった頭を使う、思考力を小さいときから身につけていけば、若ければ若いほど、回収期間が長くなります。要は若いときに投資して実力を身につけたほうが、当然一生かけてその能力を回収できるわけじゃないですか。それって金融の発想とすごく似ていて、早く投資を始めて、長期間投資をしたほうが、当然回収期間が長くなるわけなので。
橋詰:今私、育てているのもあるけれども、投資してるんですね。
冨田:お子さんに投資してるんじゃないですか。
橋詰:投資であり、節税であり、
篠原:そうですね。脳は非課税ですから。
冨田:脳みそに税金はかけられませんから。
橋詰:それ、もう、びんびんきますね。響きました。
冨田:重要なのは、最後投資なのか、それが消費なのか、浪費なのか。浪費になってたらいけないわけなので、ちゃんとその能力を目的意識を持って提供するようにするってことだと思います。
橋詰:気になるのはね、この超富裕層の方って、どれくらいお金持ってて、どんな生活をしてるのかってところなんですけど。野村證券時代に多く接してこられたわけですよね。
冨田:超富裕層って、前職時代に言ったのは、金融資産で言うと、50億円を超えるような方たちです。
篠原:いけるんとちゃいます(笑)?
橋詰:50円置くことはできますけどね(笑)。
篠原:いやいや、トミーズのネタ(笑)。
橋詰:(笑)ぱくってしまいました。
冨田:50億円ってなってますけど、大半の方たちが、株式市場参加者なんですね。要は株式市場参加者っていうのは、株で投資をしてるだけじゃなく、本人たちが上場企業の大株主だったりするような方たちが大半です。実際50億のハードルまで行くとですね。
橋詰:やっぱり。
冨田:そういう方たちは企業のオーナーだったり、企業のオーナー家のご子息だったりすることが多いので、そういう方たちなんですが。逆に超贅沢な生活をしてない方もいます。なんでかっていうと、国税とかそういうところから目をつけられて、何も悪いことをしているわけじゃないんですけど、変に目をつけられたりとか、もしくはたとえば誰かに命を狙われたりとか。お金持っている分ですね。逆にお金を持っていることを隠すような、そのへんを歩いているのを見ると、逆にちょっとみすぼらしいって言ったらあれなんですけど。
橋詰:ブランドものに身を包んだりしてないんですか?
冨田:逆ですね。あとはそういう方たちって、比較的30代、40代の頃だと夜とかすごく派手に遊ぶ方もいらっしゃいますけど、私がお会いしてきたなかでも、50を超えて、50半ばくらいになると、だんだん飽きて、そういうのもういいやって言って、ブランドのものとか興味なくなって、逆に社会福祉活動とか。だから寄付をしてみたりとか、財団を作ってみたりとか、そういった活動にだんだんと行くような方たちが多かったですね。
篠原:アメリカの富裕層でも、「となりの億万長者」って本でも、普通のコーポに住んでたとか、純資産見たらえげつない額だったとか、やっぱり車はポルシェに乗ってるからいいとか、お城みたいな家があるからお金持ちって、それローンで買ってたら、あんまり意味ないですもんね。
冨田:おっしゃるとおりですね。
橋詰:そのほか本を読まれて、篠原さん。
篠原:僕もね、冨田社長が出してる『大富豪が実践しているお金の哲学』っていうことをね。
橋詰:知りたいですね。
大富豪は給料の半分を「自己投資」に使う
篠原:哲学なんで、考え方なんですよね。大富豪と小金持ちと、もうひとつ、普通の人っていう、これは別に蔑んでいるわけじゃないですけど、一般人と表しているんですけども。普通の人と小金持ちと大富豪、こう違うということで。自己投資、一般人はほとんどしない。小金持ちは給料の2割を使う。
橋詰:2割、はあ。
篠原:大富豪は給料の半分を使うという。
橋詰:半分!
篠原:これも僕は、一番最初にお金の使い方を変えたので、この考え方が、本当に納得というか、へーって感銘を受けましたね。
橋詰:篠原さん普段からおっしゃってますもんね。自己投資にお金を使おうってね。
篠原:本当に富裕層の方っていうかね、やっぱり経営者の方と会うと、いっさい浪費には本当に1円も使わないので。
冨田:おっしゃるとおりですね。いいものにはいくらでもお金を払う。一方で必要のないものには1円も払わない。お金をすごい持ってるけれども、必要なければ1円も払わない。ここは明確ですね。
篠原:そうなんですよね。
橋詰:そのへんの目利きも要りますよね。ここに使うんだ、どーんと。これには出せない、というのがね。
目的や目標があって初めてお金が活きる
冨田:だからそこがわかって、目的とか目標があるからはじめてお金が生きてくるんだと思います。なので、その目的、目標がわかっているから自己投資ができる。つまり、さっきのお子さんに資産移転する話じゃないですけど、将来回収できるというのを、ちゃんと考えているから、思い切って投資をできるんだと思いますね。企業なんかを経営してると、これは回収できると思うと、思いっきり投資ができるんですけれども、そういった考え方にすごい近いなと思いますね。
橋詰:なるほど。超富裕層の方の自己投資ってどんな使い方。何にお金をかけるんでしょうね。
篠原:それはやっぱり着るもんであったり、食べ物であったりとか。
橋詰:全部ですか?
篠原:すべて自分のなかでのジャッジはしてるんじゃないかなと思いますね。
稼ぐ力「ソーシャルキャピタル」の考え方とは?
冨田:前回の書籍のなかでお話したなかで言うと、やっぱり将来の稼ぎ力、稼ぐちから。アメリカでパーソナルキャピタルとか、ヒューマンキャピタルって考え方があります。
これは人的資本って考え方。難しい話をしているわけではなく、人的資本っていうのは、個人の資産なんじゃないか。それは言い換えると稼ぎ力なんですね。稼ぐ力が、さっきのお子さんの話じゃないんですけど、身についていけば身についていくほど、将来稼げる可能性が高くなるわけじゃないですか。なんでその稼ぎ力の部分にどんどん自分で自己投資をしているっていう。それは若ければ若いときほど、回収期間が長くなるので、当然10歳のときに身につけた人と、30歳のときの人と50歳のときの人だと、50歳のときだと平均寿命までの回収期間が短いですけど、10歳のときに身につけたら、そこから何十年も回収できるんだって話なので。
篠原:それがまさにさっきのお金の哲学のなかで、投資をするとき一般人は単利で増やそうとする。小金持ちは早く稼ごうとする。早く答えを出したいんでしょうね、2~3年とかで。大富豪は人生単位の複利で考えるっていう。まさに今おっしゃったような、若いときの苦労とか、人脈とか、そういうのを複利でどんどん、あとで伸び代が出てくるという話を。
橋詰:やっぱり単利と複利の話になってきますね。
冨田:いろんな部分で複利っていうのはあって、金融投資だけじゃないんですね。だから自己投資って言われる、さっき言った稼ぎ力への投資も複利になっていて、当然小さいときから、すごいハイエンドコミュニティに入っていったら、そういうなかで吸収できるので、もっとレベルの高い状態にいける、そのレベルに追いつくためにもっとレベルをアップしなきゃいけないって、そういう複利がどんどん回っていくっていう考え方ですね。
橋詰:今日のマネークリニックは、株式会社ZUU代表取締役社長の冨田和成さんをお迎えしてお届けしています。
橋詰:それではここで、りそな銀行から、笑って役だつマネー情報のお知らせです。今りそな銀行では、個人型確定拠出年金iDeCoをお得にスタートできます。篠原さん、まず、このiDeCoって最近よく聞きますけれど、どんなものなのか、説明していただけますか?
篠原:はい、お教えしましょう。毎月の掛け金を自分自身で運用しながら積み立てていき、原則60歳以降に受け取る老後資産を形成するための制度なんですね。毎月いくら積み立てるか、どのように運用するか、どのように受け取るかは、すべて自分自身で決められます。掛け金は全額所得控除の対象となり、所得税や住民税が軽減されます。また、運用収益はすべて非課税。通常の金融投資商品で、収益に20パーセントの税金がかかる場合よりお得です。さらに60歳以降の受け取り時の税制も優遇。ゼロ、または大幅に軽減されます。まさに、税金分は得をすると言える制度なんですね。
橋詰:なるほど。そんなお得なiDeCoを、今、りそな銀行で始めると、さらにお得になるんですよね。
篠原:そうなんです。りそな銀行では、今年12月28日までにiDeCoを始めていただくと、通常年間3792円かかる運営管理機関手数料が、誰でも加入してから2年間無料なんです。お選びいただける運用商品も、30本以上と豊富に取り揃え、信託報酬、つまり運用時にかかる手数料も極力低い商品を厳選しました。なんといっても全国におよそ600店を展開する支店の窓口で直接相談できるほか、iDeCo専門オペレーターが対応するコールセンターは、土日もしっかり営業。さらにiDeCo加入後の資産運用相談にも対応するiDeCo専門店舗つみたてプラザを、大阪京阪枚方市駅前T-SITE、東京八重洲地下街にオープン。年末年始、ゴールデンウイークを除く毎日、専門のファイナンシャルプランナーに、iDeCoだけでなくライフプラン全般についても、ご相談いただけます。まさに年金のりそなだからできる、お得で充実したスタート環境が整っているんです。
橋詰:よくわかりました。さらに詳しく知りたい方は。
篠原:お近くのりそな銀行へお越しいただくか、「りそな iDeCo」で検索。ぜひ一度足を運んでみてください。
橋詰:今日は株式会社ZUU代表取締役社長の冨田和成さんをお迎えしてお送りしています。2週にわたって金融のプロお二方と進めてまいりましたけれども、先週は冨田さんに、今年気になることとして、配偶者控除、そして配偶者特別控除というのを挙げていただきました。お待たせしました。
篠原:言えるんですか?やっとこさ?
冨田:お願いします。
篠原:今週もまた無理なんかなと思ってた(笑)。冨田社長、はよ帰ってくれへんかなと、ほんま思ってたんですよ。
冨田:すいません。も、も、もうすぐ帰ります(笑)。
橋詰:スポンサーです(笑)。
篠原:あ、そうです、そうです(笑)。