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年金保険と積立型保険の違い


年金保険と積立型保険はどちらも貯蓄性保険の代表選手です。

年金保険であれば保険料払い込み期間中の死亡については遺族に死亡給付金が支払われ、年金受け取り開始時に生存していれば、保険金を年金として有期ないしは終身で受け取れます。

積立型保険は種類が様々で、満期を迎えた時に満期保険金を受け取れる養老保険や保障期間が終身にわたる終身保険、子供の学費を確保するために契約する方が多い学資保険などが代表的な商品です。


年金保険は公的年金を補完するもの


民間の保険会社が提供している年金保険商品は、公的年金を補完するためのものと思っていただいていいと思います。ここ数年話題になることが多い公的年金は支給開始年齢が繰り下げられており、仮に60歳で定年を迎えてから公的年金が支給されるまでの間、無収入になってしまう方が少なくありません。

そのような方が、たとえば公的年金が支給されるまでの5年間、定期的にキャッシュを受け取りたいといった目的に沿った商品が年金保険です。また、公的年金だけでは老後の生活が不安なので、老後に受け取れる現金を上乗せしたいという方にも向いている商品です。


積立型保険は、保障が付いた積立預貯金みたいなもの


一方の積立型保険は、先ほども申し上げたように種類が様々ですが、大まかに言えば保障がついた積立預貯金です。銀行等で積立をすることは可能ですが、この積立の残高は積み立てた金額とそれに伴う利子のみです。一方積立型保険は、一定の条件に見合うと保険会社が保険金を支払ってくれます。

たとえば死亡時に500万円の保険金を受け取れる終身保険に毎月2万円の保険料を支払う契約を契約者と被保険者が同一で締結したとします。仮に10年後、この契約者が残念ながら亡くなってしまったとき、払い込んだ金額は2万円×120か月(10年)=240万円ですが、保険会社の免責事項に該当しない限り遺族は死亡保障である500万円を保険会社から受け取れるわけです。

銀行等で毎月2万円の積み立てをしていた場合に積立していた人が亡くなってしまったら、遺族に残される金額は240万円+利息ですので、保険とは大きな違いがあることがわかります。