富裕層に学ぶメンタルコントロール

富裕層はリフレッシュにも力を入れている

【第1回】では富裕層がいかに精神を集中させ、ビジネスに全力で取り組んでいるかを説明した。富裕層と同じくらいビジネスに集中することができれば、当然成功への道も見えてくる。

一方で、富裕層はリフレッシュの取り入れ方も上手だ。集中してビジネスに取り組み続けるだけでは、いずれ精神的に破綻してしまう可能性も高いだろう。日々忙しいなかでも、短時間で効率的にリフレッシュする必要があるのだ。

富裕層がなぜ高級ホテルに泊まるのか、単なる贅沢ではない合理的な理由について解説していく。

「高級ホテルならではのサービス」とは?

富裕層はなぜ平日の何でもない日に高級ホテルに泊まるのだろうか。その理由を探る前に、あまり知られていない「高級ホテルならではのサービス」について確認しよう。代表的なものを2つ紹介したい。

1. スパ&フィットネス

富裕層やエグゼクティブは、自身の健康に人一倍気を配っているため、ジム通いは、もはや日常の一部といえよう。高級ホテルのスパ&フィットネスは、通常のジムとは異なり、利用者が少なく、快適に使うことができる。安倍晋三首相のスケジュールを報じる首相動静を確認しても、時折、六本木ヒルズに隣接している「グランドハイアット東京」のスパ&フィットネスを訪れているようだ。

2. 会員制のラウンジ

たとえば朝食会場は、通常のメインレストランとは別に、会員専用のラウンジでも摂ることができる。団体客が入ってくることもなく、リラックスして食事ができる。また、基本的には回りの客も富裕層やエグゼクティブばかりなので、こういった場で交流が生まれることも多いようだ。

なぜ富裕層は「平日に高級ホテルに泊まる」のか