昨日の海外時間には米長期金利が反発してドル買いが強まる場面もありましたが、日経平均先物が下落すると円買いが優勢となりました。
今後の見通し
トランプ大統領はアメリカがイラン核合意に残留するかどうかについて、日本時間9日午前3時に発表するとしました。これまでの報道を見ると、トランプ大統領は離脱を表明する可能性が高いとされています。したがって事前にある程度は織り込まれていると考えられますが、それでも実際に離脱が表明された場合は、リスク回避的な動きに繋がって円高圧力が高まると予想できます。
円買いに備えてドル円ショートを維持
昨日の欧州時間に、109.25円でドル売り円買いのポジションを作りました。当初109.50円に損切りを置いていましたが利が乗ってきたので、損切りを持ち値の109.25円に引き下げて、108円割れを狙います。
海外時間からの流れ
欧州時間、発表された独・3月製造業受注が予想を下回ったこともあって、対ユーロを中心にドル買いが優勢となって、ユーロドルは1.1890代まで、ユーロ円は130.10円台まで下落し、ドル円は109.40円付近まで上昇しました。
NY時間にはいって、米長期金利が低下するとドル売りが優勢となって、ドル円は109.10円台まで下落し、ユーロドルは1.1920台まで上昇しました。しかしすぐに米長期金利が反発したことからドルは買い戻され、ドル円は109.30円台まで上昇し、ユーロドルは1.1900台まで下落しました。 NY時間午後にかけて日経平均先物が下落する展開となると円買いが優勢となって、ドル円は109.00円付近まで、ユーロ円は129.90円台まで下落しました。
東京時間にはいって、日経平均は反発していますが、ドル円は安値を更新したあともみ合いとなっています。
今日の予定
今日の海外時間には独・3月鉱工業生産、独・3月貿易収支/経常収支、米・3月JOLT労働調査の発表とボスティック・アトランタ連銀総裁、パウエル・米FRB議長の講演が予定されています。
(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp