先進医療特約が必要かどうかをどう判断する?

先進医療という先端医療技術は多くの人にとって身近な治療ではないため、多額な費用負担を強いられる確率もかなり低いことをお伝えしてきた。

しかし、医療保険やがん保険に先進医療保障が主契約に組み込まれていない場合、先進医療特約を付加しなくてもよいともいい切れない。ここからは、先進医療特約を付ける意義について検証していきたい。

まずは一部商品について、30歳男性を対象とした先進医療特約とその他の特約部分の月払保険料を比較してほしい。

『アクサダイレクトの終身医療』
先進医療特約 120円
三大疾病保険料払込免除特約 188円
長期入院時一時金給付特約 450円
入院時一時金給付特約(15) 650円

チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』
先進医療特約 132円
7大疾病延長入院特約/ストレス性疾病延長入院特約 585円
退院後通院特約 370円

ネオファースト生命『ネオdeいちじきん』
先進医療特約 39円
特定生活習慣病入院一時給付特約 372円
特定疾病保険料払込免除特約㈵型 389円

FWD富士生命『医療ベスト・ゴールド』
先進医療特約 135円
特定疾病一時金特約(50万円) 1164円
手術総合保障特約(10万円) 672円

『楽天生命ガン診断プラス』
先進医療特約 82円
その他特約の設定なし

どの商品についても、先進医療特約がその他の特約に比べて保険料が安いのがお分かりいただけるだろう。

そもそも、契約者が払い込む保険料は大半が保険資金となり、所定の保険事故が発生した場合に保険金として支払われる。そのため、所定の保険事故発生リスクが高ければ保険料は高くなり、発生リスクが低ければ保険料が安くなる仕組みだ。

総体的にみて先進医療特約の保険料が安く設定されているのは、各保険会社が先進医療を受ける可能性が低い現状を反映しているからだ。こうした現状を踏まえた上で、先進医療の必要性を考えた場合、一口に先進医療といっても、その費用は技術によって大きな開きがあり、費用が数百万円にも上る高額な先進医療を受ける可能性は極めて少ないにしろゼロではない。

重粒子線治療や陽子線治療、その他の高額な先進医療を受けることになった場合、それも、がん治療であれば数度繰り返される可能性もある。このような状況で1千万円近くにもなる高額な自己負担を賄えるだけの預貯金があれば特約を付加しない選択もできる。しかし、多少でも経済的な不安があれば、月々少額の月払保険料を上乗せするだけで大きな安心を得られると考えて、先進医療特約を付加するのもよいだろう。万が一数百万円もの高額な先進医療を受けた場合の費用対効果の高さはいうまでもない。(ZUU online編集部)

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【訂正】アクサダイレクト生命の商品名を訂正しました。

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