前回は、 “一喜一憂”に本当の意味で対処するには“一喜一憂”を避けずに向き合うこと、戦って勝利すること、その方法はバリュー投資であることをお伝えしました。

では、私たちがバリュー投資をするにはどうしたらよいのでしょうか?

私たちがバリュー投資をするには

バリュー投資,トウシル
(画像=トウシル)

方法は2つあります。

・自らがバリュー投資の職人になる。
・バリュー投資の職人を頼る。

私の経験上、①はとてもハードルが高いです。私の知っている職人たちは、私含めて相当な株好きで、企業の決算書を読むのが大好きな人たちです。職人になるまでには相当な時間もかかるし、途中では一喜一憂して資産を減らして青ざめることも何度もあるでしょう。ここでは多くの方にとって現実的な②についてお伝えしていきます。

頼る先はバリュー投資の考え方で運用している職人ファンドです。バリュー投資の定義も様々ですが、私が考えるバリュー投資を実践していると見ているファンドを例として2つを見ていきましょう。

図表1
図表2

この2つのファンドは、割安&成長企業に着目し、割安を買い、割高を売り、現金ポジションも活用しているファンドです。このような職人ファンドを活用することによって、私たちにもバリュー投資はでき、資産運用で成功していくことも可能でしょう。

ただし・・・、

それでうまくいくのかというと、残念ながら条件があります。その条件とは私たちが、

・一喜一憂を避けずに向き合い、戦い続けること
・バリュー投資のスタンスに居続けること

です。私たちがやり続けることを妨害する最大の要因は“一喜一憂”です。残念ながら職人ファンドを保有していれば一喜一憂しないということではありません。職人ファンドを頼っていても、資産が減ってきたり、横ばい状態が続いたりすると、私たちには「ファンドマネージャーのせいにする」という一喜一憂がきちんと出てくるのです。

バリュー投資のスタンスに居続け、一喜一憂と戦っていくために

重要なのは、バリュー投資のスタンスに居続け、一喜一憂と戦い続けることです。一喜一憂との戦いは実際には1人ではなかなか難しいので、職人ファンドを頼りながら、バリュー投資にスタンスを置く人を担当者にしてサポートをしてもらう等、“一喜一憂”と戦っていく体制を作っておくことです。マーケットが下落して自分が「怖い」と思う時に強力に背中を押してもらい、上昇して「まだまだいける」とワクワクしている時に手綱を引いてもらうのです。

さらに、目に入ってくるものや、資産運用の話をする相手等、自分の周りをなるべくバリュー投資中心にしていくことです。そうすると、“一喜一憂を克服した世界”のほうが当たり前になってきます。何もしなければ、普段、私たちがいる世界は“一喜一憂の世界”です。

“一喜一憂”に負けないこと

改めて頭の中に強く留めていただきたいことは、私の経験上、「中長期で資産を殖やしている人はバリュー投資の考え方で運用している」ということです。

資産運用で成功していくためには一喜一憂に負けないことです。一喜一憂は「高いところで買わせて安いところで売らせる」を私たちにさせてきます。一喜一憂してしまったら「一喜一憂してしまったな」と認識することです。そして、一喜一憂の言うことを聞かないことです。

一喜一憂と戦い続けてください。

勇気を持って踏み出して、“一喜一憂を克服した世界”に行く挑戦をし続けてみてください。その先にはきっと豊かな人生が待っていることでしょう。その豊かな人生を皆さまが手に入れられることを心から願っています。

資産運用するなら押さえておきたい“投資家心理”
バックナンバー
うまくいかない本当の問題の正体は“一喜一憂”
先を読まない、タイミングを計らない、気にしない
高いところで買い、安いところで売ってしまうのは、なぜ?
バリュー投資を続けるために必要なのは?

白石 定之(しらいし さだゆき)
マネーブレイン代表
中学3年から証券投資を始める。慶大理工卒業後、日立製作所を経て、野村證券で富裕層中心に資産運用アドバイスを行う。2012年に独立。“一喜一憂”をキーワードに「心と運用スタンスの両立が成功の鍵」と呼びかけ、共感を得ている。IFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)。 今後の資産運用・資産形成に役立つセミナーを随時開催中。

(提供=トウシル

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