40代で新しい保険への加入を考えている人もいるのでは?医療保険、がん保険、就業不能保など、現在さまざまな備えが用意されている昨今、40代が知っておきたい保険の知識について紹介しよう。

医療保険の「掛け捨て」と「積立」とは

40代、保険
(画像=BlurryMe/Shutterstock.com)

「掛け捨て型医療保険」とは、解約返戻金がないタイプの医療保険のこと。保険期間中に入院や手術で給付金を受け取ることがなければ、保険料を支払うだけになってしまう。一方で「積立型医療保険」とは、解約返戻金があるタイプの医療保険。解約した時だけではなく、満期を迎えると一定の条件を満たした場合に、払った保険料の全額あるいは一部戻ってくる。保障と同時にお金を貯めることができるのだ。

40代で「がん保険」は必要か

多くの人ががん保険が必要だと考える理由は、がんは治療期間が長くなり、治療費が高額になりやすいからだ。公的医療保険の内容が手厚いので、がん保険は不要という人もいる。

治療費をカバーできるくらい資産形成ができている人、自由診療や先進医療は受けないと決めている人はがん保険への加入は不要かもしれない。一方で、人生の三大費用である子どもの教育費や住宅購入費、老後に備えての貯蓄の負担が大きい時期に、自分ががんにかかったら家族が困るという人は、がん保険に加入しておいたほうが安心だろう。

「がん保険」と「医療保険のがん特約」の違い

「がん保険」は、その名の通りがんの治療に特化した保険で、医療保険のようにがん以外の病気の保障には通常対応することができない。「医療保険のがん特約」は、通常の医療保険の保障に加えて、がん治療に有効な保障を上乗せすることができるというもの。医療保険に加えるものなので、がんの治療に関しては「がん保険」よりも保障が弱いのが一般的だ。

親族にがんに罹患した人が多いといったようながんのリスクを抱える人や、緊急時に使える預貯金が少ない、自営業など、罹患時の経済的ダメージへの不安が大きい人は、「がん保険」へ加入するのがよいだろう。月々のコストを抑えたい、複数回・長期間の治療に対応できる備えがあり治療費をある程度カバーできれば十分だという人は、「医療保険のがん特約」で対応できるだろう。

就業不能保険とは?その特徴と役割

簡単に言うと、病気やケガで働けなくなった場合に保険金が給付される保険のこと。会社員の場合、病気やケガで仕事を休むことになった時には、傷病手当金が支給される。

だが傷病手当金は、最長でも1年6ヶ月しか支給されない。給付期間を越えて就業不能状態が続けば、生活コストをカバーできない可能性がある。「就業不能保険」には、公的な健康保険ではカバーしきれない、長期・自宅療養中の収入を補填する役割がある。休業に際して経済的リスクや不安が大きい人は「就業不能保険」への加入を検討してみるといいだろう。

構成・MONEY TIMES 編集部/MONEY TIMES

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