「目からウロコ」の上司が続出
研修でこの「成長の5ステップ」についてお伝えすると、たいていの方は驚かれます。
「これまで、作業とスキルの違いなど意識したことがなかった」
「私に足りなかったのは、部下のことを承認し、寄り添うことだった」
「訓練せずにいきなり自転車に乗れ、というような指示だけ出してイライラしていたことに気づいた」
「部下はやる気がないのではない、会社に貢献したいのだけれど、どうしたらいいかわからないから動けないということを初めて知った」
「〝できることを完璧にする?という、最初のステップを踏んだことがなかった」
こんなリアクションが返ってくるのは、日常的に部下育成について真剣に考える余裕がない上司が多いことの表われです。
この成長の5ステップを意識して部下に接するだけでも、部下育成の悩みが激減します。しかも、ステップ4と5を経ることで、後輩を成長させられる部下が育ちます。
もし今、部下に対して、「なかなか仕事ができるようにならない」「仕事覚えが悪い」「何度も同じようなことを質問してくる」「一刻もはやく戦力になってほしい」という悩みがあるのであれば、ぜひ「成長の5ステップ」を試してみてください。
大平信孝(おおひら・のぶたか)アンカリング・イノベーション代表
目標実現の専門家。中央大学卒業。長野県出身。脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。オリンピック出場選手、経営者、トップモデル、ベストセラー作家など1万人以上の目標実現・行動革新サポートを実施。多くのリーダーに、研修、講演、個人サポートを提供している。6冊の著作は累計15万部を超え、中国、台湾、韓国など海外でも翻訳されている。(『THE21オンライン』2018年10月19日 公開)
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