インターネットの発達に伴って、海外との垣根はなくなりつつあります。突然海外赴任の辞令がおり、海外で住むことになる人もいれば、ステップアップのために海外留学を決める人もいるかもしれません。しかし、どんなに海外旅行の経験が豊富であっても、旅行と実際の海外生活では異なる部分も多いことでしょう。

特に、人生初の海外生活では、期待よりも不安の方が大きくなってしまう可能性もあります。そこで、留学や海外赴任などの長期滞在の前におさえておきたいポイントを5つお伝えします。

海外滞在時に知っておきたい5つのポイント

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(提供=J.ScoreStyle)

ポイント1.居住環境

海外生活で最も重要なポイントの1つは「住居」です。住居選びで最も注意したいのが治安です。夜道の独り歩きは危険が伴います。日本では駅から近い方が良いという考え方もありますが、海外では夜間の駅周辺はかえって治安が悪いケースもあるので注意が必要です。地元の人の意見なども参考にしながら、安全に住める住居を選びましょう。

ポイント2. 怪我や病気への備え

慣れない環境では不慮の事故に巻き込まれたり、神経が張り詰めて体調を崩してしまうこともあるかもしれません。そのため、出国前には海外旅行保険で医療費のカバー範囲をチェックしておきましょう。意外かもしれませんが、特に注意したいのは歯です。歯の治療に関しては、保険でカバーできないケースもあるので、出国前に治療を済ませておきましょう。

また、日本の保険制度には海外療養費制度があり、日本国内で保険が適用される医療行為の治療を受ける場合、一定の条件を満たせば支払った医療費の一部が払い戻されます。申請には診療内容明細書と領収明細書、支払い明細書が必要になります。現地で治療を受けた場合は必要書類を保管しておきましょう。

ポイント3. 現金調達方法

現地で戸惑うのは銀行口座の開設でしょう。企業の海外駐在員の場合は、勤務先で提携している銀行に口座開設の手続きをしてくれる場合が多いため、そこまで心配をする必要がないと考えられます。一方で、個人で留学する場合は、自分で口座開設の手続きをする必要があるので忘れないようにしましょう。

海外ではクレジットカード払いが浸透しているため、現金があまりなくても困らないかもしれません。しかし、日本で発行したクレジットカードで決済を行えば、その都度為替手数料が発生します。そのため、現地の通貨等で決済が出来るクレジットカードを発行することを忘れないようにしてください。現地でクレジットカードを発行するまでには時間がかかる場合もあるので、万が一に備えて日本国内で発行したクレジットカードも滞在先には持っていくようにしましょう。その国の状況に合わせて、現金、クレジットカード、デビットカード等を持つのが良いかもしれません。

ポイント4. 慣れたころ注意したい言葉遣い

海外での生活にも慣れて現地の言葉も聞き取れるようになり、口からスラスラと現地の言葉が出てくるようになった時に陥りがちなのがついつい禁句を口にしてしまうことです。平常心の際は言動に注意していても、対応の悪いサービスに気分を害したりイライラしていたりすると、ついつい乱暴な言葉が出てしまう可能性もあります。

「お客様は神様」という風潮がある日本では、例え文句を言ったとしてもお店の人からは言い返されないかもしれませんが、外国では事情は異なります。公共の場で相手を罵る言葉は、例え相手に非がある場合でもタブーとされている場合もあります。そのため、状況によってはその言葉を発したことで自らの立場が悪くなることも考えられます。加えて、人種差別につながるような表現にも注意が必要です。例えばアメリカの先住民をインディアン(Indian)ではなく、Native American と呼ぶなどの配慮が求められます。

ポイント5. 仕草や態度にも注意

禁句ワードにも精通したら、さらに気を付けたいのが仕草や態度です。日本では理解していなくても「笑ってごまかす姿」がよく見受けられますが、文化の異なる人にとっては不思議な光景のようです。会話の内容が分からない、状況がよく読めないときには笑ってやり過ごすのではなく、分からないということをきちんと伝えることが大切です。

海外では意思表示をすれば快適に過ごせると言われています。例えば、日本で飲み会に参加すると、早く帰りたいのにずるずると2次会、3次会まで流れ込むような経験をしたことがある人もいるかもしれません。海外では、カジュアルなパーティーにはそれぞれが来たい時に来て、帰りたい時間に潔く去る姿がよく見受けられます。途中で帰ったとしてもノリの悪い人だなぁと当人が去ってから陰口をたたくこともありません。大切なのは自分の意思表示を行うことです。

海外では注意を払いながら、視野を広げよう

海外での暮らしにはいくら注意してもし過ぎることはありません。海外に行けばそこでしか得られない経験がたくさんあるはずです。日本とは違う点には注意をしたり、配慮をしたりしながら、自分の視野を広げて楽しんでみてはいかがでしょうか。(提供:J.Score Style

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