グランピングという言葉をご存じでしょうか。グランピングとは、グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを合わせた造語で、自然と快適性を両立する新しいキャンプスタイルのことです。全国各地にグランピング・スポットが次々に誕生しています。そこで、今回は首都圏・関西の施設を紹介しつつ、グランピングの魅力や歴史を整理します。
従来のキャンプとグランピングはどこが違う?
これまでのキャンプは天候に左右されたり、お風呂に入れなかったりするなどの不自由さがありました。グランピングでは、屋外で食事をしたり火を囲んだりといった自然との触れ合いを大切にしつつ、快適性やおしゃれさも追求しているのが特徴です。定型スタイルがないのもグランピングの特徴。テントがベースの宿泊所もあれば、しっかりとした建物に宿泊するグランピング施設もあり、多種多様なバリエーションがあります。
グランピングはどのように世界、日本で広まってきた?
グランピングがどのように広がってきたのかもチェックしてみましょう。日本グランピング協会によれば、最初にグランピングという言葉が認識されたのは2005年のこと、イギリスで検索キーワードとして使われたのが始まりのようです。もともとヨーロッパ貴族の間では、狩猟や探検などを通して、ぜいたくかつ刺激的に自然とふれあう文化がありました。
1960~1970年代にかけては観光用ロッジもつくられ、それが2000年代に入ると豪華なサファリロッジに進化していくのです。「これがグランピングの源流のひとつになっているのでは?」と同協会では解説しています。現在、英国ではロンドンを中心に250超のグランピング・スポットが展開しているといわれます。海外で広まっていたグランピングが日本に届き始めたのは、2010年ごろのこと。
2015年には大手リゾートホテルチェーンがグランピングをテーマにした施設をオープンしてメジャー化したというのが流れです。
首都圏と関西エリアのグランピングができるスポット集
首都圏のグランピング施設
・WILDMAGIC(東京都江東区)
豊洲にある電車でも行けるグランピング施設です。手ぶらでBBQを楽しめ、夜は焚き火を囲んで食事ができるFIRE PIT AREAを設置しています。近くには話題の豊洲市場もオープンし、昼も夜も楽しめるグランピング施設です。
・snow peak gramping京急観音崎(神奈川県横須賀市)
東京湾を一望できるデッキでの食事と、世界的建築家・隈研吾氏が設計した箱のような客室が特徴です。普段の生活では味わえないような非日常の世界が広がります。また、隣接する温浴施設が利用できる点も魅力です。
・THE FARM CAMP(千葉県香取市)
露天風呂が楽しめるグランピング施設として有名です。農園に設けられた施設では、農産物の収穫も楽しめます。セミダブルのベッドが設置されているテントもあり、テントでの就寝が心配という人も安心して眠れそうです。
関西圏のグランピング施設
・FBI AWAJI FBI DAISEN First Class Backpackers Inn.(兵庫県洲本市)
淡路島の手ぶらでBBQや宿泊を楽しめるグランピング施設。ビーチエリア以外ではオートキャンプもできます。海水浴ができるうえ、全エリアで焚き火もOK。快適なバケーションライフを堪能できます。
・伊勢志摩エバーグレイス(三重県志摩市)
売りは何といっても、水面に溶け込んだような風景を楽しめる幻想的な景観でしょう。水辺は、カヌーで散歩が可能。「上質なアウトドア空間」にこだわった、すべてがワンランク上のグランピング施設です。
・GLAMP ELEMENT(滋賀県米原市)
ホワイトドームやウッドキャビンといった具合に1部屋ごとにテーマを変えて造りこんだ客室が特徴的です。キャビン同士の距離がほどよく空き、さらに池の周りに建てられているため景観も抜群。メイン棟にはバーがあり大人の時間を楽しめます。
グランピングならインドア派も楽しみやすい
グランピングはこれまでなかったスタイルのレジャーだけに、一度体験してみないとその魅力はなかなか伝わりにくいでしょう。ポイントは、自然体験と快適性・おしゃれさを両立している世界観。アウトドア好きの方はもちろん、インドア派の方も一度試してみてはいかがでしょうか。 (提供:Wealth Lounge)
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