フリマアプリは、今や個人間の売買に欠かせないもの。出品からお金のやりとりまでアプリで完結し、ときには手に入れそびれたものが見つかったり衝動買いしてしまった不用品が高値で売れたりと、とても楽しく便利なツールです。

オークションサイト「ヤフオク!」もフリマ機能を拡充するなど、より一層利用者が増えています。一方、膨大な商品のなかから自分が出品した商品を購入してもらうにはコツが必要です。ここでは、最低限知っておきたい販売ノウハウやたくさん売れている人が共通して使っているワザをご紹介します。

フリマアプリとは

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(画像=PIXTA)

フリマアプリとは、オークションと同じように、個人間でモノを売ったり買ったりできるアプリのことをいいます。オークションと異なる点は、即時売買されることやアプリ内で決済までできる場合が多いこと。出品や購入の手続きが煩わしくなくスマホやタブレットさえあればだれでも手軽に利用できるのがメリットです。

取引の流れ

メルカリやラクマ、minne(ミンネ)など、主なフリマアプリは無料でインストールできすぐに使えます。ヤフオク!の場合は、オークションサイト機能の一つとして「フリマ出品」を選ぶ形になっており、Yahoo!JAPAN IDさえあれば誰でも自由に出品することができます。

洋服から家電、自動車までさまざまなジャンルのものを売り買いすることができ、出品作業もスマホのカメラで撮影するだけなので簡単。多くのアプリにおいて出品自体は無料で、売れたときに販売金額から販売手数料が引かれる仕組みになっています。手数料は10%前後が相場ですが、なかでもラクマは3.5%と良心的です。

なぜ?「売れ残ってしまう」理由

現在フリマアプリの利用者が増えてきています。例えば、メルカリでは累計商品数が10億品を超える勢いです。たくさんの商品が掲載されているフリマアプリほど、ただ出品したままではなかなか購入されません。「こんなに安いのになぜ買ってもらえないの?」「もう何ヵ月も売れ残ってる……」そんな悩みを解決すべく、売れない理由に着目しながら今すぐできる出品のコツを解説します。

ズバリ、購入意欲がわかない

出品するときは、自分が購入者になったつもりで写真を撮り、説明文を書くのがコツです。写真の撮り方が雑であったり、紹介文がなかったりすれば、情報が少ない分安心できないので同じ商品でも他の出品者から買いたくなるでしょう。

また、商品について質問した際に、あまりにコメントの返事が遅いと購買意欲も冷めてしまいます。多くのアプリには、コメントやメッセージが届くとプッシュ通知で知らせてくれる機能があるのでできるだけ活用しましょう。丁寧かつ迅速に対応することで、購入者の意欲をかきたてることができます。

値段が高すぎる

例えば、使い古したものに高い値段をつけても余程のレア商品やプレミアがつくものでない限り売れません。フリマアプリ利用者は、基本的に安いものや手に入りにくいものを探していることを念頭におき、商品の状態に相応した値段をつけることがカギです。

出品前に同じ商品名で検索し、他の出品価格を比較することも有効です。流通量が少ないものほど、高い値段でも売れる可能性があります。

上手に売るための5つのコツ 

売れる時間帯に出品する

実はフリマアプリには「売れる時間帯」があります。アプリに限らず、単純にスマホを使う人が多い時間帯は夜19時~23時といわれており、その分フリマアプリを利用する人の割合も多くなると考えられます。

また、例えばホビー・ゲーム系なら夜11時を過ぎてから、主婦がターゲットなら午前中など、商品によっても狙う時間帯は変わります。購入者の生活を想像すると出品時間を検討しやすいでしょう。

写真の枚数を増やして背景を整える

ブレた写真1枚見ただけで「よし、すぐ購入しよう!」という人はほぼいません。写真は明るく鮮明に、特に背景をすっきりさせることが重要です。明るさを加工しすぎると実物と色味が変わってしまうことがあるので注意しましょう。

写真を見て「床に直置きしているものは買いたくない」「明らかにホコリをかぶっている」などという印象を持たれないよう、購入者の気持ちになって撮影することが大切です。

なぜゾロ目で出品するの?

たとえば999円で出品した場合手数料は99円で手元に残るのが900円。1,000円で出品した場合は手数料100円で手元に残るのは同じく900円。手元に残る金額が同じなら表示する販売価格を1円でも安く、と考えて999円で販売することがあります。

このように手数料を考慮したり、購入者からの値下げ交渉が多いためそれを前提に高めの価格設定をしたりしている出品者もいます。

独自ルールはつくらない

利用者のなかには、「購入検討者以外いいね!禁止」「値下げ交渉禁止」など、独自ルールを設けている出品者がいます。これをやりすぎてしまったり、あまりに威圧的なルールがありすぎたりすると、購入者は一歩引いてしまいます。

多くの人に買ってもらうためには、自分の都合を優先させず、まずは購入者に喜んでもらえるような親切な取引を心掛けると購入に繋がりやすいでしょう。

正直な情報を記載しましょう

上手に売りたいのであれば、購入者が欲しい情報をきちんと掲載することが重要です。サイズや状態はもちろんのこと、商品のマイナス点も正直に記載することも売るためには必須です。よく売れている出品者を参考に、嘘をつかず上手に商品を見つけてもらうための工夫をするようにしましょう。

文・木村茉衣(ファイナンシャルプランナー)/fuelle

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