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近年目覚ましい高速モバイルネットワークの普及により、身の回りの多くの電器製品がインターネットに接続されるようになっています。車載機器分野でもこの動きは顕著になされており、スマートフォンやデータコミュニケーション・モジュール(DCM)と車載情報機器を連携させることによるネットワーク化が自動車メーカーを中心に積極的に進められています。

今回はこうした車載機器向け市場の動向と注目する関連銘柄について考察及び将来的な展望を行います。


なぜ、この車載関連市場が注目を集めるのか

注目を集める理由としては、海外大手テクノロジーメーカーが競ってこの車載関連市場への研究開発を進め、資本投下を行っているためといえるでしょう。

こうした車載関連市場のなかでも注目を集める技術動向といえるのが、自動運転です。海外ではグーグルが自動運転技術において先行し、次々と試作車を発表しています。日本でも日産自動車が障害物を自動的に回避する試作車を公表しています。

アップルも自動車内でiPhoneを安全に利用できる技術「CarPlay」を発表しており、「CarPlay」対応の自動車では、Siriを使って操作の多くをハンズフリーで行うことができます。自動車メーカーとの連携も積極的に展開しており、世界でも16社、トヨタ、日産、ホンダといった国内大手自動車メーカーも対応することを発表しています。

こうしたスマートフォンやクラウドなどの次世代型の技術に対して大手資本が先導する形で開発を行うことによって、市場が開拓され関連産業が発展するという構図ができつつあります。そのため車載関連市場が大きな注目を集めているのです。