この記事をご覧になっているあなたは、やはり「看護師をやめたい」と思っているのでしょうか。辛い状況を楽にするために、次のような考え方をしてみてはいかがでしょうか。

まずは、やめたいと思う自分の心を受け入れる

看護師,やめたい
(画像=Silatipl/Shutterstock.com)

やめたいと思うことの辛さの正体は「やめたいけどやめられない」ことなのではないでしょうか。

もしやめたら職場に迷惑がかかるし、患者さんにも影響するかもしれない。何より自分自身の収入が途絶えてしまう。

こう考えると、やめたい気持ちを抑え、我慢しながらいつも通り職場へ向かうことになるでしょう。それ自体がストレスになり、仕事に身が入らなくなります。よけいに働くことが嫌になってしまいます。

このような悪循環を断ち切るためには、まず自分の気持ちを受け入れることが大切です。

日本医療労働組合連合会が2013年に行った調査によると、看護師をやめたいと「いつも思う」「ときどき思う」人の割合は75.2パーセントでした。4人のうち3人がやめたいと思っています。なんらおかしいことではありません。

「やめたいなどと考えてはいけない」と思うと、なかなか自分の心に向き合うことができません。真面目な人ほど、この傾向にあります。しかし問題を解決するための糸口は、「やめたいと思った」という事実を受け入れることから始まります。

やめること自体が良いか悪いかはひとまず置いておいて、やめたいと思っていることを認め、なぜそのような気持ちになるのかを考えてみましょう。

あなたはなぜ看護師になったのでしょうか。おそらく何かしらの理想や憧れがあったからこそ、たくさん勉強して資格を取り、仕事に耐えてきたのでしょう。それなのにやめたいと思うほどに追い詰められていることには何かしら理由があるはずです。

やめたい理由を冷静に考えてみる

やめたいと思う理由は一つではないはずです。人間関係、給料、労働時間、職場環境などさまざまな要因が重なっているのではないでしょうか。

理由をいくつか挙げたら、それが職場を変えることで解決する問題なのかどうか、考えてみましょう。紙に書くと冷静になれます。

例えば人間関係だったら、どのようにうまくいっていないのか。上司がパワハラをするのか、同僚といさかいがあって気まずい雰囲気なのか、患者さんが暴言を吐くのか。

労働時間が問題なら、何が自分のライフスタイルと合わないのか。体質的に弱く夜勤が難しいのか、拘束時間が長くプライベートの時間が取れないことが嫌なのか。

給料に不満なら、どれくらいもらえたら満足なのか。転職したら希望の額がもらえるのか。

これらの要因は、その職場でなければ発生していない問題でしょうか。例えば人間関係がうまくいかない原因というのは、どちらかが100パーセント悪いということはあまりありません。もし自分が起こした行動に少しでも問題があるなら、解決できないまま次の職場に行くと、また同じことが起こる可能性もあるでしょう。

やめることはいつでもできます。自分を成長させる貴重な機会ととらえて、どのような対応がベストか考えてみてください。そのうえでやめるという選択をするのもよいでしょう。

考えることは辛いことです。自分の嫌なところも受け入れ、不快な体験も思い出さなければなりません。しかし逃げ回ることは、長い目で見るとあなた自身が損をすることになります。

別のことをしてリフレッシュしてみる

そうはいっても、追い詰められた精神状態では、なかなか上記のように考えることは難しいかもしれません。

そのようなときは、仕事から離れて別のことをしてみましょう。少し冷静になれるはずです。

趣味やオシャレなどやりたいことを思いっきりやるのもよいでしょう。ランニングなどのスポーツも気晴らしになります。

あるいは今まで全く関わってこなかったことに手を出してみるのもよいでしょう。世界を広げることで、もう少し客観的になれるかもしれません。

毎日3食コンビニ弁当という人は自分で料理を作ってみる。一人で居酒屋を訪れてみる。同僚を食事に誘ってみる。

ガーデニングやペットを飼うなど、植物や動物を育てるのも癒されます。

お金を使うのが好きという人は、節約にチャレンジしてみてはどうでしょうか。貯まることが実感できるようになると、なかなか楽しいものです。貯めたお金を株式や不動産などで運用してみたら面白いかもしれません。

リフレッシュすると自分を受け入れやすくなる

仕事をやめたいと思う気持ちは複雑なものです。しかしやめたいと思うこと自体を気に病む必要はありません。体力的にも精神的にもハードな仕事である看護師ならなおさらです。やめたいと自分が思っていることを認め、受け入れることで次のステップに行けます。難しいと感じたら、普段とは違うことをしてリフレッシュしてみるのもおすすめです。 (提供:Medi Life

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