普段のデートでは、彼が多少豪快なお金の使い方をしていても、あまり気にならないかもしれません。でも、結婚を意識するなら彼の金銭感覚はとても大事です。さすがに、彼に「貯金いくら?」なんて聞きづらいというあなたは、彼が「貯金が苦手な男性の特徴」に当てはまるか、さりげなくチェックしてみましょう。

どのぐらい貯金があるのが望ましい?平均貯蓄額をチェック

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(画像=PIXTA)

他の人はいくらくらい貯めてる?

「国民生活基礎調査(2016年・厚生労働省)」によると、1世帯あたりの平均貯蓄額は「1,031万円」でした。かなり多く見えますが、実はこれは退職金で一気に残高が増えた高齢者世帯などを含む全世帯の統計なので、40~49歳に絞ると「652万円」、30~39歳だと「403万円」になります。でも、これもまだほんの一部の莫大な資産を持っている人が引き上げている平均値なので、実態としては下記の方が近いかも知れません。

4人に1人は貯金ゼロ!?

「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019(SMBCコンシューマーファイナンス)」によると、極端な数値を省いて計算した30代・40代の平均貯蓄額は「195万円」でした。「貯蓄ゼロ」と答えた人は全体の23.1%、「1~50万円」と答えた人は24.6%ですから、半数近い人がこの範囲に収まります。

中にはスキルアップや自己投資にお金を使っている人もいるので、「貯金が少ない=悪い」というわけではありません。でも、貯金がほぼゼロの状態だと、たとえば何か病気になってしまったとき、冠婚葬祭が重なったとき、大型家電を修理する必要が出たときなど、日常起こりうる突発的な事柄に対処できない可能性があります。

さらに、今後結婚を考えるなら、婚約・結婚指輪、結婚式、新婚旅行、新生活スタートで、一気に数百万円を使うという人もいるでしょう。そう考えると、最低限、数ヵ月分の生活費がまかなえるくらいの貯金はあってほしいものですね。

貯金できない男の特徴5つ

財布がパンパンになっている

財布の整理が行き届いていなくて、中身がレシート、ポイントカード、小銭でパンパンになってしまっているのは、お金に無頓着な人が多いです。

お札でパンパンなら良さそうに見えますが、クレジットカードやスマホ決済などもある中、わざわざプライベートの財布に現金をたくさん入れているのは、後輩などに気前よくおごりがちな人や見栄っ張りな人に多いです。稼いでいても、貯金は苦手なタイプかも知れません。

コンビニを多用する

コンビニは一つ一つの商品の値段は高いものではありませんが、「ついで買い」をしやすく、積み重なると大きな支出になります。スーパーに行く、自炊するなど安く抑えられる方法があるのに、それをせずコンビニに頼るのは、節約の意識が薄い証拠かもしれません。

飲み会が好き

外食が多い人、特に費用が高くなりがちなお酒の席が好きな方は、支出に占める交際費の割合が異様に高くなりやすいです。仕事の関係で仕方がないこともあるかもしれませんが、夜遅くまで飲んでいるとタクシー代など別の費用がかかってくることもあります。彼は、節度を持った飲み方で楽しんでいるでしょうか?

お金のかかる趣味を持っている

男性の趣味としてよく挙げられる車やバイク、ゴルフ、オーディオなどは、一度に数十万、数百万など大きい単位でお金が出ていく趣味です。収入に見合った出費になっていれば問題ないのですが、こだわりが強くなればなるほど、つい高い買い物をしてしまいがちです。パチンコやスマホゲームの課金が止められない方もいます。

計画性がない

思い付きで行動することが多い人は、ノリで予期せず外食に行くことになったり、つい衝動買いしてしまったり、よく調べずに高いものを買ってしまったりしやすいので要注意です。安易にリボ払いやキャッシングを利用している場合は、さらに危険です。

このまま結婚して大丈夫……?彼に貯金の意識を持ってもらうには

一緒に目標を立てる

お金を貯める理由を明確にして、具体的な目標額を設定することが、貯金上手への第1歩です。彼と今後結婚するつもりなら、それに向けて必要な金額を2人で計算してみるとか、旅行計画を一緒に練るのもいいですね。

さらに踏み込んで、目標額と期間から逆算して「毎月〇万円ずつ貯める」と決めたり、2人で貯金する用の口座を作ったりするところまで行けると、さらに成功確率が高まります。

給与から自動引き落としで先取り貯金

貯金方法の定番ですね。天引きで自動的にいつの間にか貯まっているしくみを作れば、どうしても手元にお金があると使ってしまうという彼でも貯金しやすいでしょう。会社の財形貯蓄制度があればそれを使うか、民間の銀行でも毎月決まった日に定額を別口座に移動してくれるサービスがあります。前述の「2人用の貯金」口座を使うのもいいですね。

固定費を減らす

いちばん効果が高くてダメージが少ない節約は「固定費を減らす」ことです。携帯を格安SIMにする、保険を見直す、お金を払っているのにあまり使っていないサービスを辞める、家賃負担を抑えるために2人で住み始める、というのもありますね。

先取り貯金も固定費も、彼へのすすめ方によってはプレッシャーになったり押しつけがましく思われたりしてしまうので、相手の性格なども踏まえて伝え方を工夫しましょう。

愛があればお金の問題も乗り越えられる?

もともと貯金が苦手だった人でも、何かのきっかけで努力し始めて貯金上手になることはよくあります。彼とふたりで、同じ目標に向かって一緒にがんばっていくというのも、絆が深まって良いですよね。

ただ、彼が変わろうと努力してくれるならいいのですが、変わる意思がまったくない人に貯金を促すのはプロでも難しいことです。何をやっても彼が動いてくれない場合、結婚後にたとえお金で苦労することがあっても乗り越えるという「覚悟」が必要かもしれません。

文・馬場愛梨(「貧困女子」脱出アドバイザー/ばばえりFP事務所 代表)/fuelle

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