スマホアプリ決済の「楽天ペイ」を使うと、フリマサービス「ラクマ」の売上金を電子マネーとしてコンビニなどで利用することができます。さらに新機能が加わり、「楽天カード」からのチャージや、電子マネーを個人間で送ることも可能になりました。「楽天ペイ」と「ラクマ」の連携によるメリットをはじめ、チャージ方法や利用可能店舗などについて説明します。

ラクマアカウントと楽天IDをつなげば電子マネーで連携 

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(画像=PIXTA)

クレジットカードを事前登録して使うスマホアプリ決済の「楽天ペイ」は、基本的に後払いとなります。ただ、昨今は「楽天ペイ」に新機能が次々に追加され、グループの電子マネーである「楽天キャッシュ」を利用することでチャージ方法や支払い方法の幅が広がり便利になりました。

楽天が運営するフリマサービスの「ラクマ」もこういった新機能の恩恵を受け、とても使いやすくなっています。個人間で商品を売買する「ラクマ」の売上金を、「楽天ペイ」内にチャージした「楽天キャッシュ」を経由して「ラクマ」以外のネットショップや実店舗で手軽に使えるようになったのです。

まずは「楽天ペイ」アプリをスマホにダウンロードしてから使います。「ラクマ」には売上金を「楽天キャッシュ」にチャージできる機能が付いていますが、チャージするにはラクマアカウントと楽天IDとの連携が必要です。

ラクマアカウントと楽天IDの連携開始から2日間は、チャージ機能を利用できません。最初のチャージから4日間は、1日のチャージ上限額が1万円となります。また、1ヵ月にチャージできる金額は総額10万円までです。

「楽天ペイ」経由ならラクマ売上金で実店舗やネットショップの買い物も 

昨年搭載された新機能で「ラクマ」売上金を1円から「楽天キャッシュ」にチャージできるようになり、利用先の選択肢がいっきに広がりました。それまで売上金は「ラクマ」内での買い物に限定されていて、他の用途のために現金化するには銀行振込みを経由する必要があり不便でした。「楽天キャッシュ」へのチャージが可能となったことで、「楽天市場」や「楽天ブックス」、「楽天証券」など楽天グループでの利用をはじめ、「楽天ペイ」に加盟する実店舗やネットショップでも使えるようになったのです。

売上金を銀行振込で出金する場合の手数料についても、「楽天銀行」を利用する場合は1万円以上でないと無料になりませんが、「楽天キャッシュ」へのチャージであれば一切無料なのでより気軽に利用することができます。さらに「楽天ペイ」を使って支払えば、0.5%のポイント還元が受けられるのでお得です。

「楽天ペイ」はファミリーマートやローソンなどのコンビニをはじめ、メガネスーパー、松屋、和民、トモズ、丸善などで利用できて加盟店も増えつつあります。連携しているネットショップでも使え、食品、ファッション、コスメなど5,000サイト以上で利用することが可能です。

「楽天カード」から「楽天ペイ」へのチャージも可能に 

さらに今年実施された「楽天ペイ」のアップデートにより、「楽天カード」から「楽天キャッシュ」へのチャージができるようになりました。クレジットカードを利用するには事前登録と審査が必要ですが、事前チャージしておけば「楽天ペイ」を通じてさまざまな用途に使うことができます。

「ラクマ」で購入した商品の支払いは、「楽天ペイ」に登録したクレジットカードによる後払いも可能です。利用できるのは「楽天カード」と、基本的に「VISA」「Mastercard」が付いたカードに限られていて、代金は「楽天ペイ」に登録したクレジットカードと同じ日に口座から引き落とされます。

貯めた楽天スーパーポイントでの支払いも可能ですが、ポイントでの全額支払いはできずクレジットカードとの併用となります。

ラクマ売上金や友人との割り勘飲食代も送れる「個人間送金機能」を追加

前述したように、「ラクマ」の売上金や「楽天カード」からチャージした「楽天キャッシュ」は、「楽天ペイ」を通じて実店舗やネットショップなどで利用できることになりました。また、今年のアップデートではその他にも、電子マネー利用者の人気が高い「個人間送金機能」という便利なサービスも加わりました。

「個人間送金機能」とは電子マネーをフリマの利用者同士や友だち同士で相互に送り合えるもので、必要に応じて「楽天キャッシュ」を細かい端数まで無料で送金することが可能となりました。この機能によって「ラクマ」の売上金に加え、友だちとの飲食代を割り勘した金額や買い物代行をしてもらった際の代金などを即時に送り合えるため、一段と便利になったといえるでしょう。

「楽天ペイ」と「楽天キャッシュ」をうまく使い分けよう

これまでの「楽天キャッシュ」は必ずしも使いやすいとはいえませんでしたが、「ラクマ」や「楽天カード」からチャージできるようになり「楽天ペイ」との紐付けも実現したため、利便性が高まりました。今後はこれらの電子マネーをどのように活用させていくかに注目が集まりそうです。

たとえば、チャージした「楽天キャッシュ」は実店舗で前払い式のプリペイドカードのように利用し、やや大きな買い物をする時には「楽天ペイ」のクレジットカードで後払いするというように使い分けてはいかがでしょう。「ラクマ」の売上金や友人との送金機能で「楽天キャッシュ」の残高がかなり増えたなと感じたら「楽天ペイ」経由で使ってしまうなど、工夫しながら電子マネーを上手に利用してください。

文・渡辺友絵(ライター・編集者)/fuelle

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