「究極の寝室」が運転士の眠りを変えた!

これら3つの条件を叶えるだけでも十分に睡眠の質を高める効果があるので、私のアイデアで、壁を珪藻土(けいそうど)の塗り壁で調湿機能を、床は自然な木の香りでやすらぎと油分が多く湿気に強い飫肥(おび)杉の無垢材を使用、さらには、天井は湿度調節、消臭効果のある天然の炭塗料で真っ黒に塗る「究極の寝室」と名付けた部屋を、2017年に千葉県を走る銚子電鉄の宿直室に寄贈しました。

すると運転士の方から「一度寝たら朝まで起きなくなった。今は眠ることが楽しく、睡眠を業務のうちとは思わなくなりました」といううれしい感想をいただきました。

この実績をもとに、当方ではこれらのノウハウを積み重ねた寝室設計の住宅を手がけています。忙しく働いているビジネスパーソンにとって、寝室は1日のうちで一番長く過ごす空間です。質の高い睡眠のため、寝室にこだわってみるのもよいのではないでしょうか。

金光 容徳(かねみつ ようとく)
早稲田ハウス株式会社社長
1951年、千葉県生まれ。早稲田大学卒業。金融機関、不動産会社勤務を経て、1977年に千葉県松戸市に早稲田ハウス株式会社を設立。当初はローコスト住宅を手がけていたが、子どものアトピー性皮膚炎に悩む顧客との出会いをきっかけに、30周年を機に健康住宅専門店にシフトする。その後、寝室の重要性に着目し「究極の寝室」を開発。2019年1月には自分で「究極の寝室」にリフォームできるDIYキットを発表。著書に『元気で賢い子を育てたいなら子どもがぐっすり眠れる部屋を作りなさい』(アスコム)がある。(『THE21オンライン』2019年06月21日 公開)

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