日本の少子高齢化に伴う人材不足や景気回復により転職する人が増えている。今までは年齢的に難しかった40代の転職も好転している。40代の転職で成功するために押さえておきたいポイントを紹介しよう。
40代の転職で知っておきたい近年の転職事情
40代の転職は、20代、30代と比較すると一般的に難しいといわれている。転職後の年収が上昇する割合も20代、30代の転職に比べると、40歳を境に低下していく傾向がある。
一方で、企業が人材不足に悩んでいるのも事実だ。有効求人倍率は2009年が底値の0.47倍で、その後は右肩上がりになり、2018年では1.61倍にまで伸び続けている（厚生労働省「一般職業紹介状況」より）。
そのため20代、30代を採用したいものの求人が集まらないために40代の採用を解決策として選択している企業もあるのだ。前職と異なる業種や職種への転職が進んでいるのも、日本のメイン産業が製造業から情報産業やサービス業に変わってきたことも大きいだろう。
40代転職で成功するためには今の業種・職種にとらわれず求人情報を集める
40代の転職を成功するためには求人情報の集め方にも工夫が必要だ。異業種や異職種への転職が進んでいる近年の転職事情を踏まえ、現職の業種や職種にとらわれずに求人情報を集めたい。
ただし40代の転職では即戦力を求められるため、自分の市場価値を把握し自分のスキルや経験を活かせる企業を探すことが重要だ。
求人情報は、転職サイト、人材紹介会社、ハローワーク、転職フェア、求人誌、企業のホームページなど複数の情報源からできるだけ多く集めたい。さらに、自分の培ってきた人脈をフルに活用して、先輩や知人などに転職の意志を伝えて情報を集めるのもいいだろう。
40代の転職で成功するための履歴書・職務経歴書の書き方
40代の転職者が企業に求められるのは、即戦力としてのスキルと経験である。そのため履歴書・職務経歴書を書くときには自分史を語るのではなく、応募する企業がどのような人材を求めているのかを理解して、企業にとって役立つ経験や知識をしっかりと書くことが重要だ。
40代だと長い職歴を持っているだろうが、企業ニーズに合わない職歴や経験、知識を羅列しただけの履歴書・職務経歴書だと、いくら優れた職歴だとしても読まれないおそれもある。
40代の転職で成功するための面接のポイント3つ
40代は社会経験も豊富で前職で管理職であったケースも多い。40代の転職の面接の仕方で注意したいポイントを3点あげておこう。
立ち振る舞い
前職の職場では年長者であり管理職で部下がいた場合には、知らず知らずのうちに相手に偉そうな態度を取ってしまう場合がある。自分でチェックすることが困難なので、信頼できる人に相談してみたり、面接を想定した、自分の立ち振る舞いをスマホで録画してチェックしたりするのもいいだろう。
共感の不足
40代に多いのが相手の話を傾聴しないケースだ。面接官の話はしっかりと聞き話は最後まで傾聴しなければ、相手もこちらの話は聞いてくれず、コミュニケーション能力を疑われることにもなりかねない。
若い面接官への対応
立ち振る舞いにも通じることだが、40代の転職の面接では自分より若い面接官との面接の機会が多くなるため、上から目線での対応にならないように注意したい。
40代の転職で成功するためにはポイン押さえること
20代、30代の転職と比較すると、40代の転職が難しいことは確かである。一方で、420代の求人が増えてきているのも事実だ。40代の転職を成功するためには、企業のニーズをしっかりとらえ、自分のキャリアが転職先の企業でどう活かせるのか考え、面接では謙虚な態度で臨むことが大切だ。
文・MONEY TIMES編集部／MONEY TIMES
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