老後のお金
(画像=Take Photo)

目次

  1. 将来受け取る年金の見込額を把握する
  2. 固定費を見直して生活コストを下げる
  3. 定年後も「働けるうちは働く」と決める
  4. 健康管理や体力づくりに気を配る
  5. 資産運用に取り組む
  6. 老後のお金の不安を解消するためにできることから取り組んでみよう!

健康や介護、認知症など、老後にはさまざまな不安要因がありますが、中でもお金に不安を感じる人が多いのではないでしょうか。金融庁の資料によると、50代以下の世代では、老後に対する不安要因にお金を挙げることが多くなっています。*1

何もしなければ、不安はますます大きくなります。しかし、今のうちにできることに取り組んで老後に備えれば、お金の不安を解消することは可能です。今回は、老後のお金の不安を解消するためにできることを5つ紹介します。

将来受け取る年金の見込額を把握する

日本銀行の「金融リテラシー調査(2019年)」によると、50代の6割は受け取れる年金額を知らないという結果が出ています。*2 老後のお金の不安を解消するには、将来受け取る年金の見込額を把握することが大切です。年金の見込額がわかれば、仕事を辞めた後の生活が具体的にイメージでき、老後のためにいくら用意すればいいのか把握しやすくなるからです。

日本年金機構の「ねんきんネット」に登録すると、年金見込額の試算や年金加入記録の確認が可能です。「ねんきんネット」のホームページにアクセスして、年金手帳などに記載されている基礎年金番号や氏名、住所などを入力するとユーザーIDが発行されます。ユーザーID発行後は、パソコンやスマートフォンからいつでも年金加入記録や将来の年金見込み額の確認、電子版「ねんきん定期便」の閲覧などができるようになります*3

手続きに時間や手間がかかると思うかもしれませんが、実際にやってみるとそれほど時間はかかりません。登録して、将来受け取れる年金の見込額を確認してみましょう。

固定費を見直して生活コストを下げる

老後資金を貯めるには節約が必要です。しかし、食費や電気代などの節約は労力がかかる割に節約効果が少ないので、固定費を見直して無理なく節約するのがおすすめです。中でも、以下4つの固定費を見直すと大きな節約効果が期待できます。

家賃・住宅ローン
保険
教育費
スマホ代

賃貸住宅に住んでいるなら、家賃が安いところへ引っ越しすることで家賃の節約が可能です。持ち家の場合は、住宅ローンの借り換えによって、支払い総額を大幅に圧縮できる可能性があります。

終身保険のような貯蓄型の保険は、必要な保障を確保しながら貯蓄できるのがメリットです。しかし、途中解約すると解約返戻金が払込保険料を下回る可能性もあります。掛け捨て型の保険で保険料を節約し、節約できたお金を貯金する方法と併せて検討してみましょう。

子どもの習い事などの教育費については、子どもの好きなことや得意なことを増やしたり、自信をつけさせたりするために必要な費用になりますが、習い事が多すぎるとお金がかかることになるので、子供の熱中具合に合わせて適度に考えてみましょう。

スマホ代は大手通信キャリアから格安SIMに乗り換えることで、月額料金を大幅に節約できる可能性があります。たとえば、音声電話が付いた3GB/月のプランの場合、格安SIMなら月額2,000円未満で利用できるサービスも用意されています。現在のスマホ代と比較して、節約できる金額が大きい場合は乗り換えを検討してみましょう。

固定費の節約は、一度見直すだけで節約効果がずっと続くのがメリットです。固定費を見直して生活コストを下げれば、老後に向けて貯蓄や投資に取り組めます。また、老後も少ない生活費で生活できるので、精神的に楽になるでしょう。

参考:貯蓄型と掛け捨て、生命保険を選ぶならどっち?
参考:子育て費用に占める習い事費はどれくらいが適正?

定年後も「働けるうちは働く」と決める

金融庁が発表した「高齢社会における資産形成・管理」によると、夫65歳以上、妻60歳以上の高齢無職世帯の場合、年金収入だけでは平均毎月約5万円の赤字になるという試算が出ています。*4

あくまでも高齢無職世帯の試算でありますが、年金収入だけでは生活費が不足する可能性があります。しかし、定年後も働いて一定の収入があれば、赤字額を解消することは可能です。

「定年後はもう働きたくない」と思うかもしれませんが、無理にフルタイムで働く必要はありません。「平日に午前中だけ」など、モチベーションや体力に合わせて自分のペースで働く方法もあります。赤字額を解消するために、夫婦ふたりで月2.5万円ずつ、合計月5万円だけ稼ぐのもいいでしょう。

定年後も自分のペースで働くことで人と交流する機会が生まれ、社会から必要とされる喜びを感じることもできます。また、生活リズムが整い、健康的な毎日を過ごせるのもメリットです。定年後も「働けるうちは働く」と決めれば、精神的にずいぶん楽になるのではないでしょうか。

参考:老後の生活費は赤字?補填方法を考える

健康管理や体力づくりに気を配る

老後のお金の不安を解消するには、若いうちから健康管理や体力づくりに気を配ることも大切です。健康を損なうと、医療費がかかるからです。高齢者の医療費は相対的に低くなっていますが、病院に通う回数が多ければ医療費はかさみます。

健康は、食事や睡眠、運動などの生活習慣と大きな関わりがあります。健康維持には生活習慣を整えて、病気の予防に力を入れるのが有効です。前述したように、定年後も健康で元気なら、働いて収入を得ることもできます。老後に趣味や旅行などを楽しむためにも健康は欠かせません。

老後のお金の不安を解消し、老後の生活を楽しむためにも、今のうちから健康管理や体力づくりに取り組んでみましょう。

資産運用に取り組む

老後資金のように中長期的な目線で準備する必要があるお金は、預貯金のほかに、資産運用で効率的に増やしていく方法もあります。資産運用と聞くと難しく感じるかもしれませんが、投資信託のつみたて投資なら、初心者の方でも手軽に取り組めます。

投資信託のつみたて投資は、月100円の少額から始められるところもありますし、早く始めて運用期間が長くなれば複利効果も得ることができるため、家計に無理のない範囲で試してみてはいかがでしょうか。

参考:「積立投資」が投資初心者の心理にフィットする2つの理由
参考:便利でお得!初心者に「つみたてNISA」をきっかけに投資を始めて欲しいワケ

老後のお金の不安を解消するためにできることから取り組んでみよう!

今回は、老後のお金の不安を解消するためにできることを5つ紹介しました。どれも特別な準備は不要で、今すぐに始められるものばかりです。何もしないと不安はますます大きくなりますが、今から備えれば不安を解消することは可能です。老後のお金の不安を解消するために、そして、今を楽しく生きるためにも、できることから少しずつ取り組んでみましょう。

*1 出所)金融庁「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」」

*2 出所)日本銀行「金融リテラシー調査2019年」

*3 出所)日本年金機構「ねんきんネットとは?」

*4 出所)金融庁「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」」

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  2. ・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

  3. 三菱UFJ国際投信株式会社
    金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

(提供:mattoco Life)

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