★ダウ工業株、一時589ドル安(2.2%下落)。引けはほぼトントンに戻す。 昨晩の米国株市場は、寄り付きから大幅反落で始まり、ダウ工業株は一時589ドル安、なんと2.2%の下落でスタート。ところが、これが安値となり、引けまで一貫して下げ幅縮小。右肩上がりで戻して、結局大引けでは22ドル安、0.09%下落と、ほぼ前日終値と同じ水準で着地しました。 同じように、ほとんど微弱ではあるものの、一応マイナスで終わったのは、このほか輸送株とラッセル2000小型株です。S&P500、ナスダック、半導体SOX指数はいずれもプラスに浮上。 移動平均線との位置関係では、半導体SOXだけがわずかですが、50日線を奪回。

★リスク・アンテナ。 ジャンクボンドですが、0.01%の下落と、ほぼ変わらず。 リスク回避の動きは、この3日で収束しつつある、という状況です。 リスクパリティ型のファンドの売りもいったん収束しているのだろうと思われるのは、VIX指数が20台から滑落して、昨晩は19.49まで低下。一応、機械的な売りプログラム発動は抑えられる圏内に戻ったことになります。 後述するプットの膨張がピークアウトして、縮小に向かっているのかもしれません。 まだ市場は疑心暗鬼なのでしょうが、こうした定点観測項目を見ている限り、昨晩まで三日にわたって、下げ止まり、あるいは下げ渋りがかなり顕著になってきています。 明確な反発にまでは至っていないのが残念ですが、早晩反発もしてくるだろうと楽観視しています。

★金利動向~米10年利回りが底入れするタイミングは? 一方、中国という世界は未だに動揺が続いているのでしょう。マネーの流出がまだ止まらないか、止まらないとみた動きなのか、いずれにしろ米10年国債の買いは続いています。 同利回りは一時1.60%まで低下する有様でした。最終的には1.684%ですから、多少戻したといっても、やはりまだ低下しています。 この金利低下が止まらないので、当然ドルは売り圧力にさらされており、金先物はついに1500ドル台乗せ、昨晩は1512ドルまで上昇しています。 要するに、連銀による7月末FOMCでの利下げによって、本来なら出尽くし、国債売り=利回り上昇に転じなければいけないところが、逆に低下してしまったのは、ほぼこのチャイナマネーによる資金流入が効いているのだろうと思われ、この収束が無いと、どうしても米長期金利自体の停滞は続くと考えたほうがよさそうです。 ただ、その中でも利回りがいったん底を入れて、一定の反発をするタイミングがあるとしたら、・・・(以下省略) そのほか、「日経平均の底入れ」、「プット急増~ということは、もう株は下がらなくなってくる」、「戦略方針~ポジション管理」等、詳細は「一粒萬倍勉強会」サイト https://www.ichiryu-manbai.com/ へ。(提供:Investing.comより)

著者:増田経済研究所 松川行雄