★米10年国債利回り、一時1.47%まで低下。 昨晩は、一時ダウ工業株で139ドル安までありました。国債への資金流入が止まらず、一時は2016年8月以来の1.5%割れ(1.47%まであり)となったことが背景でしたが、その後は利回りの低下幅が縮小。これに伴い、株式のほうも切り上げました。 マクロ指標では小売り売上高はじめ、おおむね強い内容であったことも手伝ったようです。ミクロでも、小売り大手ウォールマートWMT決算が好調だったことが支援材料となった模様です。ウォルマートは5%の上昇。 ただ、ナスダックはシスコCSCOが決算を受けて大幅安となり、指数の足を引っ張ったようです。シスコの決算は5-7月期は予想を上回ったのですが、8-10月期のガイダンスが弱かったことで失望売りを浴び、8.6%もの下落になっています。 ただナスダックの下げといっても、わずか0.09%にすぎない水準で終わったので、ほぼ変わらずといってもいいでしょう。 まだ下げ止まった、反発したとはいえる状況ではなさそうです。 プラスで終わったのは、ダウ工業株とS&P500の二つだけで、あとはすべて微弱ながらも下落のまま終わっています。 幸い、最大のリスク指標ジャンクボンドが反発。なんとか8月5日以来の安値水準を割らずに落ち着いて来たようです。 VIX(変動・恐怖)指数も低下しており、21.25。この二つが落ち着いていることから、全体的にリスクを深刻に見る動きは沈静化していると言えそうです。

日経CME円建ては20340円。日経平均先物夜間取引は20320円。 昨日現物指数の終値は20405円ですから、本日はむしろ軟調スタートということになりそうです。 ドル円は106.11円あたりで推移。

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著者: 増田経済研究所 松川行雄