★ジャクソンホールのイベント待ち。~ジャンクボンドも半導体に続き短期底入れ完了。 アメリカは反落でした。ジャクソンホールのイベントを控えて、とりあえず売り方のショートカバーによるポジション中立化が一巡したということなのでしょう。 定点観測の指標はいずれも小動き。1%以上下落したものはありません。 株価指数では移動平均線との位置関係に変化はありませんでした。 この中で、非常に心強かったのはジャンクボンドでしょう。続伸です。86.42ドルまで上昇しており、8日の86.37ドルを上回りました。ジャンクボンドに関しては、これでテクニカル上は底入れ完了です。 これで、半導体SOX指数という先行指標と、ジャンクボンドという最大のリスク指標は、短期的には底入れしたことになり、とりあえず市場は落ち着いたとみることができます。

★債券を再び買う動き。 プットはやや買い積み増しが出たようです。VIX(変動・恐怖)指数が小幅反発して、前日下回った200日線を再び上回りました。が、17.5ですから一応安全圏ですし、前日高値にまでは戻れませんでした。 このリスク逃避の動きは、また出ています。株反発一巡となると、すぐさまこういうリスク逃避の動きが目立ってきます。 米10年国債利回りは1.5610%にていか、もっとも8月15日につけた最低水準1.48%にはとどきません。 10年・2年の利回り格差は、0.0521%前後と一段と縮小気味。 長期金利上昇局面でも低下局面でも利回り差が縮小している状況が続きます。

★米トランプ大統領、中国・北朝鮮交渉長期化覚悟。 トランプ大統領は、米中協議や北朝鮮との協議は、それぞれ長期化する懸念について表明しています。 どちらも根本的には国家安全保障上の大問題ですから、簡単にアメリカが妥協することはできません。 とくに対中協議は、中国国内が不安要素を抱えているので、なかなかまともに通商協議のテーブルにつけない(あるいはそれをいいことにして中国側が、交渉先送りを工作している)ことから、アメリカも手をこまねいているというのが実情でしょう。 そこで昨晩トランプ大統領が打ち出してきたのは、一段減税の計画でした。 恐らく来年の大統領選挙に向けて、対中国、対北朝鮮の交渉が長引けば長引くほど、大統領府の財政出動策がどんどん加速してくることは間違いないでしょう。

日経CME円建ては20465円。日経平均夜間取引は20495円。 週末の日経平均現物指数は20677円でしたから、反落モードでのスタートとなりそうです。

昨日、仮想運用「梁山泊」モデルでは、DDS(3782)、ハーモニックD(6324)の買い増し、並びにアンジェス(4563)、鎌倉新書(6184)などの新規買い。キャッシュ比率9%に縮小。イベント前には、キャッシュ比率の拡大が必要と考えています。

その他「日本株が上がるには、為替の反転が無ければ無理」、「戦略方針~ポジション管理」等、詳細は「一粒萬倍勉強会」サイト https://www.ichiryu-manbai.com/ へ。(提供:Investing.comより)

著者:増田経済研究所 松川行雄