★ジャンクボンド、半導体SOX指数、50日線突破。 昨晩の米国株市場はなにがあったわけでもなく、急伸。途中ザラ場でダレる局面もありましたが、FOMC議事録後再び相場は引き締まり、ダウ工業株は26000ドル台回復。ナスダックは8000ポイント台回復です。 おおむね1%弱の上昇率でした。 株価指数では、ダウ公共株が史上高値更新。まだディフェンシブ優先という恰好です。 一方、半導体SOX指数はついに25日線をわずかですが突破して終わりました。 また、リスク指標のジャンクボンドは、完全に50日線突破。 先行指標と最大のリスク指標は、2日前に底入れ完了しており、昨晩はすべての移動平均線を上回ってきたことになります。 その他の主要株価指数は、移動平均線との位置関係にはとくに変化はありません。 イベント前にこれだけしっかり株価が上昇したというのは、ある意味驚きです。見切り発車でしょうか。あるとしても、売り方がイベント前にポジションをできるだけ中立に戻しておきたいという思惑から、ショートカバーが中心なのだろうとは思いますが。

★米長期金利、一時逆転現象。 ザラ場で一時、米10年国債利回りが、2年国債利回りを下回る「米国債の逆転現象」が再び起こったようです。14日以来のことです。が今回は、最終的には、10年利回り>2年利回りで終わっています。 10年利回りが1.5825%。2年が1.57113%。スプレッドは0.01137%とほとんど無い、に等しい状況になっています。 FOMCの議事録(7月末のFOMC)が公開されていますが、市場が思っていたほどはハト派色はありませんでした。結局このFOMC議事録が相場に与えた影響というものは、ほとんど無かったのではないかと思います。相場の焦点はやはり23日のパウエル連銀議長のジャクソンホールでの講演一つにかかっているでしょう。 前提となっている、連銀関係者のコンセンサスは「現在のマクロ指標の鈍化は、上昇局面における途中の調整(Midcycle Adjust」であるというものです。つまり、景気拡大は続いており、その途中に都度発生する調整にすぎないという考え方です。 ことアメリカのファンダメンタルズに関していえば、ごくまっとうな解釈であろうと思います。

日経CME円建ては20705円。日経平均夜間取引は20700円。 週末の日経平均現物指数は20618円でしたから、反落モードでのスタートとなりそうです。

昨日は、DDS(3782)買い増し、アエリア(3758)新規買いで期せずしてフルポジション。ぐるなび(2440)が処分になると考えて、キャッシュ動員で先手買いしましたが、ぐるなび反発で売りとはならず、フルポジションになってしまった次第。これはイベント前に危険なので、調整する算段をしています。 ワイヤレスGとDDSは、高騰続きなので、週足ベースではなく特例として、急反落の場合、日足ベースでの益出し売りのポイントを決めて対処しようと思います。

以下、「リスクは大きく低下~VIX15.8」「金高騰は中銀の買い」、「戦略方針~ポジション管理」等、詳細は「一粒萬倍勉強会」サイト https://www.ichiryu-manbai.com/ へ。(提供:Investing.comより)

著者:増田経済研究所 松川行雄