★米国市場は完全様子見、横這い。 昨晩の米国市場では、主要株価指数がまちまちな結果でしたが、全般に軟調。 債券も売られ(長期金利上昇)るという、完全様子見になったようです。 株価指数でプラスのうちに終わったのは、ダウ工業株、ダウ公共株だけです。公共株は史上高値更新です。 またジャンクボンドもしっかり続伸となっているので、一応は安心です。 一方、株が全般に軟調ですと、債券が買われるものですが、この債券も売られました。10年国債利回りは上昇し、1.61%。 これらのうち、移動平均線との位置関係が前日より変わったものは、一つもありません。

★米国製造業PMI、初の50割れ。 マクロ指標で衝撃的だったのは、朝方発表となったアメリカの製造業PMIが、好況・不況の分岐とされる50を、2009年9月以来初めて割り込んだことでした。 49.9ですから、ぎりぎりというところなのですが、50を割ったという事実が大きいのです。 世界のマクロ指標のうち、アメリカだけがなんとか地歩を守っていたわけですが、とうとうアメリカもだんだん暗雲が垂れ込めそうだという印象を与えてしまいます。 もっともセンチメント指標ですから、株価が下がるとてきめんに低下する性格を持っており、ハードデータのような正確さはありません。 一方、新規失業保険申請件数は20万9000件と、予想の21万6000件をしたまわっており、こちらはいぜんとして雇用市場が逼迫、強い内容となっています。こちらはハードデータです。 まちまちなマクロ指標ですが、当初米国株はこれを見て売られ、マイナスに沈んだのですが、次第に切り返してほぼプラス圏で推移する時間帯が長かったというのが、実際のところです。引けで、多少のブレが出て、株価指数によってはまちまちな結果で終わったという一日でした。 ダウ工業株は最大で100ドル超の下落まであった後にプラスで終わっています。

日経CME円建ては20590円。日経平均夜間取引は20610円。 週末の日経平均現物指数は20628円でしたから、ほとんど変わりありません。 以下、

「米長短金利、再びニアミス~不況入りシグナルではない、バブルのシグナルである」「戦略方針~ポジション管理」等、詳細は「一粒萬倍勉強会」サイト https://www.ichiryu-manbai.com/ へ。(提供:Investing.comより)

著者:増田経済研究所 松川行雄