★ジャンクボンドは戻り高値更新。 一応、米国株は反発。 ただ、8月5日以来の底練りが始まって以来、ずっと底辺でのもみ合い続きであり、昨晩はその中での反発にすぎません。 幸い、最大のリスク指標であるジャンクボンドは戻り高値更新ですし、すべての移動平均線を上回っている中での話ですから、市場は一般に思われているほどリスクなどは感じていないということになります。

★きっかけは原油上昇。 反発のきっかけは原油が上昇したからだというコメント結構多いようです。 原油先物市場が2%ほど上昇しています。アメリカの石油在庫が予想以上に減少していたことを受けて、米中貿易摩擦の影響で原油需要が減退すると懸念されていた点が、やや後退したというもののようです。 が、チャートを見る限り、ほぼ株と変わらず、底辺でのもみあい調整がずっと続いている中での反発にすぎないので、まだこの程度では趨勢に変化が起きたとは言えない代物です。

★米10年国債利回り下げ止まらず。 微弱な動きなのですが、毎日米10年国債利回りは最低水準を割るという状態が続いています。 昨晩も、1.466%にまで低下。2年利回りは1.5060%ですから、前日から続いている長短金利の逆転現象は一段と進行していることになります。 ちなみに、30年債利回りは一時は1.905%と過去最低水準を更新しています。 まだこの債券買いというものは終わっていないようです。

日経CME円建ては20480円。日経平均夜間取引は20530円。 週末の日経平均現物指数は20479。ほとんど大した違いはないといっていいでしょう。 本日課題があるとすれば、昨日突破できなかった5日移動平均線を突破できるか、という点が一番の関心になってくるでしょう。

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著者:増田経済研究所 松川行雄