相続の基礎基本の導入として、「相続税とは何か?」をテーマに税制改正にも触れつつ基礎控除や相続税額の計算について紹介できたらと思います。
相続税の基本
人が亡くなると相続が発生します。相続税とは、亡くなった人の財産を受け継いだ際にかかる税金のことです。では、相続税は何のために課せられるのか。それは、次の2つの理由にあります。
まず、一つ目の理由としては、相続人にとって相続財産は不労所得であるため税金をかけることで血縁による不公平感を緩和すること。二つ目の理由としては、生前に所得税の徴収額が過少であったものを調整するために所得税を補完し、特定の人への財産集中を回避し富の再分配をはかるためでもあります。
相続税の税額の計算において適用される税率は、累進課税方式をとっています。この累進課税方式は、相続財産が多いほどより高い税率が課される方式です。相続税の税率は、現在10%から最大50%までとなっています。