先月下旬からスタートした3月決算銘柄の上期決算も終了となりましたが、折り返しの上期決算ということもあって通期の業績予想を見直す企業も多くみられました。そして米中貿易摩擦の影響もあって上方修正よりも下方修正に追い込まれる企業が目立ちました。しかし、業績予想を下方修正しながらも決算発表直後に株価が上昇した銘柄も幾つかみられました。

投資のヒント
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そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄のなかから通期の営業利益の見通しを下方修正下にも関わらず、決算発表直後に株価が5%以上上昇した銘柄をピックアップしてみました。例えばシスメックス(6869)では下方修正で増益予想が減益予想となったものの、7-9月期の営業利益が4-6月期の18%を超える減益から一転して12%以上の増益に転じたことで買われ決算発表翌日に株価が7%高となっています。

通期の営業利益の見通しを下方修正しながら株価が5%以上上昇した3月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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