ふるさと納税では、全国各地の自治体の中から自由に寄付先を選ぶことができる。各自治体にはその地域ならではの様々なお礼の品があるため、ぜひ活用したいのが、寄付先の情報を一挙に見られるポータルサイト。その中でも圧倒的な情報量を誇るのが、最大手のふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」だ。
全1788自治体の情報を網羅。レアな品にも出合える!
「ふるさとチョイス」は2012年にスタートした草分け的なサイトで、全1788自治体の情報を網羅し、24万点以上(※2019年12月13日時点)のお礼の品を掲載している。その圧倒的な情報量により、自分のふるさとや応援したい地域、さらには自分好みのこだわりの品にも出合える。
「ふるさとチョイス」では、24万点以上のお礼の品を細かいカテゴリーや寄付金額のほか、「ギフト」や「定期便」などの各種条件で簡単に検索できる。また、カテゴリー別の人気ランキングや旬の特集なども、品物選びの参考になる。さらに、お礼の品以外にも、「寄付金の使い道」や「災害支援」などの観点から自治体を選ぶこともできる。
せっかくなら、なかなか手に入らない品物を選びたいという人も多いだろう。「ふるさとチョイス」では、ここでしか申し込めない限定品を多数掲載。各自治体側で選んだ品を「チョイス限定」のマーク入りで表示している。
その中でもとりわけ希少性が高く、自信を持ってオススメできる逸品を「まぼろしチョイス」として、メルマガなどで優先的に紹介している。流通量が極端に少ない牛肉や、漁期の短いセコガニなど、「幻の品」に出合えるチャンスがあるのだ。
市内の天恵牧場でしか生産されていない、国内流通量わずか0.3%のレア品。すだちを与えて大切に育てた黒毛和牛は、旨みや歯ごたえのある質の高いA4~A5ランク。冷凍便。
柴山港で水揚げされる「松葉がに」のうち、厳しい選別基準をクリアした「柴山がに」のメス「セコガニ」のボイル。漁期が約2ヵ月と短く、レア度が高い。冷凍便。クレジットカード決済限定。
山口県産最高級酒米「山田錦」と日本名水百選の「弁天池の水」を用いた無添加の日本酒。全工程を職人の手作業で仕上げ、世界に発信。白桃のような芳醇な香りと甘さが特徴。
日本で唯一泊まれる博物館の宿泊チケット。恐竜の実物大骨格標本や世界の化石約3000点など、宇宙や生命の不思議に触れられる。徒歩1分の天然温泉「長者の湯」入浴券付き。
手数料率の違いが寄付金額の差や地域への貢献度にも波及
6月の法改正で、寄付の募集経費を寄付金額の5割以下に抑えなければならなくなり、同じ品物でもサイトによって寄付金額に差が出てきたことは前述した(第1回)。そこに関係してくる手数料の面でも「ふるさとチョイス」は優位性を保っている。
よく「約10%の手数料」とひとくくりで報道されることがあるが、その点について同サイトを運営する株式会社トラストバンクのふるさとチョイス事業本部戦略企画部の佐藤佳隆氏に確認したところ、「ふるさと納税は、地域の税金で育った人が転出先の首都圏の自治体に税金を納めることで生じる『地域間の税収の格差』を是正するための制度です。弊社としては、地域に寄せられた寄付金はその地域のために使われるべきお金だと考えているので、手数料を平均2〜3%に抑え、できるだけ多くのお金が地域に届けられるようにしています」と説明する。
仮に1万円を寄付した場合、手数料が10%だと地域に届くお金は9000円だが、2~3%なら9700~9800円に増える(※お礼の品の有無や送料などによって変動あり)。自治体にとっても、寄付者にとっても、この差は大きい。これが同じ品物の寄付金額や内容量の違いにもつながってくるわけだ。
さらに、近年、災害が起こるたびにたくさんの寄付がふるさと納税を通じて被災地に寄せられるが、これについては手数料ゼロで対応しているという。
「弊社では災害が起こったとき、直ちに寄付の受付が開始できるプラットフォームを2014年より、被災自治体に無償で提供しています。災害時の寄付については、手数料を一切いただいていません」(佐藤氏)
なお、約1500の契約自治体については、寄付の申し込みから寄付金の決済まで、ワンストップで手続きが可能。決済方法も、クレジットカード、携帯キャリア決済やコンビニ・ATM支払い、Amazonペイ、メルペイなど、14種類から選べる(※自治体により異なる)。さらに、会員登録(無料)をすれば、気になるお礼の品を1ヵ所にまとめられる「お気に入り登録」や過去の履歴を閲覧できる「寄付履歴」などの機能が使える。
「ふるさとチョイス」は、圧倒的なお礼の品の掲載数の中から自分に合った品を見つけて簡単に手続きができるだけでなく、地域により多くの寄付金を届けることができる、心強いサイトと言えるだろう。