「週末はクルーザーで海へ」と聞くと、超上流階級の過ごし方のように感じるかもしれませんが、実はそのハードルは思っているほど高くはないようです。あこがれのボートクルーザーで海遊びを始める前に知っておくべきこととはどんなことなのでしょうか。日本マリン事業協会の振興室長、藤井正雄氏にお話を聞きました。

ボートクルーザーでできる海遊び

ボートクルーザー
(画像=YK/Shutterstock.com)

クルーザーの海遊びにはどんな方法があるでしょうか。

船で海の上を自由に走り抜けることそのものも楽しいですが、初心者が長時間海の上で過ごすことは避けるのがベター。最初は1時間から1時間半ほどを目安にクルージングすることがおすすめです。

「まずは近場に目的地を作ってみるといいですよ。クルージングを楽しむにしても、目的地があるほうが走りやすいですから。近くの海の駅を目指してみるのはいかがでしょう。1時間程度で行ける場所をぜひ探してみてください」。

海の駅は、陸からも海からも行ける海沿いの観光スポット。現在日本全国に168ヵ所の海の駅があります。ビジターが利用できる船舶停留所が併設されているので、ボートクルーザーで訪れるのに最適です。海の駅では海の幸やマリンスポーツを楽しめたり、イベントが開催されていたり、あるいは宿泊ができる施設もあるので泊りがけで遊びに行くこともできます。

「私たちがボートに乗るときは、『泳いで行けないところに行ってみよう』というのもよく目的にしていますね。たとえば少し離れた島など。泳いで行くには距離がありすぎるし、観光船は1日1往復や週に2、3便しか出ていない、という島が結構あるんです。自分の船があれば、そういうところに自由に行けますからね。島を目指すのもおすすめの楽しみ方です」

ご自身の経験も踏まえ、藤井氏はこのようにクルージングの楽しみ方を教えてくれました。

藤井氏
(画像=J PRIME)

釣りやフィッシングを楽しむ方法も

そのほか、「釣りやシュノーケリングを目的にクルージングを楽しむ方法もありますね」と藤井氏。釣り好きが高じてクルージングを始めたり、きれいな魚や海底の様子を見たいことがクルージングのきっかけになったり。そういったケースも多いようです。

ただし、海ならどこでも釣りやシュノーケリングを楽しめるわけではもちろんありません。魚が釣りやすい場所や海水の透明度が高くシュノーケリングに最適なスポットというものがあるので、そこを狙ってクルージングするのがよさそうです。

「海の情報を知りたければ、マリーナのスタッフに聞くのが一番ですね。海のことを熟知しています。クルージング経験や船のタイプを考慮しながら、おすすめの場所を教えてくれるはずです」と藤井氏。

クルージングは、あくまで移動手段。だからこそ、グルメ、観光、マリンスポーツなどいろんな楽しみと組み合わせて、自分らしい海遊びの仕方を見つけるのがいいということでしょう。

ボートクルーザーは買うべき?レンタルのメリットは?

ボートクルーザーといっても船種はさまざまです。大きさやエンジンの馬力、設備によって値段も大きく違ってきます。

たくさんの船の中から何を基準に選べばよいのか。藤井氏はこのように解説します。

「船を選ぶポイントは、やはり何がしたいのか、に関わってきます。例えば、関東近郊の方ですと、『伊豆大島に行けますか?』と聞いてこられる方が多い。クルージングをする人の、ひとつの憧れの島なんですよね。そこまで行ける船となると絞られてきます。長距離ならトイレも必要。2階建てで操縦席が2階にあるほうが見晴らしもよくて運転しやすいですし、何より気持ちがいい……といった具合に、あれこれグレードアップしていくと当然値段も跳ね上がってきます。どこまでお金を出せるかも考えて船を購入しましょう。

船は大きければいいというわけでもありません。大きすぎると接岸できる場所が限られてしまい、遊びに行ってもなかなか上陸できないというケースがあります。「一番初めに買うのは、安くて小さいものでもいいと思います。その後大きな船を購入したとしても、小さい船をそこに積んでおけば海上で乗り換えて停泊所まで向かうことができますよ」と藤井氏。

あるいは、購入はせずに都度レンタルするという手もあります。レンタル料の相場は、船種や借りる日によって幅がありますが3時間で数千円ほどから選べると考えてよいでしょう。そのほか、マリーナの会員登録に30,000円、月会費3,000円などの固定費が必要です。

レンタルのメリットは維持費がかからないこと。保険の加入も個人でする必要がないので手軽です。

海遊びに適した時期は?

ボートクルージング自体は天候さえよければ季節を問わず楽しむことができます。しかし2月、3月は海が荒れやすく危険が伴うため避けるほうがよいでしょう。海水も冷たいので釣りにも不向きです。かといっても暑すぎる8月も熱中症などの心配があるためおすすめできません。

「ボートクルージングに適した時期は、4月~1月ごろまで。その中でも夏の始まりの7月くらいはハイシーズンといえますね」と藤井氏。そしてこう続けます。「ただし、海は陸地に比べて遮るものがないので雨風の影響を強く受けます。陸地でそれほどでもないと思っても海に出たら、想像以上に波が高く荒れているということも。クルージングは自然と向き合う遊びです。予定を立てたとしても天気がすぐれないときは海に出ないようにしてください。いつキャンセルになってもいいように気持ちと時間のゆとりが必要ですね」。

一部の上流階級だけじゃない。ボートクルージングは誰でも楽しめるもの

「ボートの所有率も低いですが、そもそも海に出て遊ぶ人が少なくなってきたなと感じます」と藤井氏。「クルーザーがあれば、海を走っていろんなところに遊びに行けます。少し敷居が高く感じるかもしれませんが、海遊び初心者の方でも十分楽しめるものです。レンタルサービス、チャーターサービスなども活用しながら、ぜひクルージングの世界を楽しんでほしいですね」と締めくくりました。

藤井氏のアドバイスを参考に、まずは自分がどのように海を楽しんでいるかをイメージするところから始めてみませんか。(提供:JPRIME


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