近年では、「人生100年時代」や「1億総活躍社会の実現」など、個人が長く活躍するためのスローガンが掲げられています。とくに少子高齢化が急速に進んでいる日本では、現状の働き方をあらためない限り未来はありません。そのため各企業も、残業を減らしたり、働き方を変えたりしています。

とくに目立っているのは「副業・複業」の推進です。リクルートキャリアの調査によると、兼業・副業を容認・推進している企業は2018年時点で全体の28.8%。検討中の企業も加えると全体の40.6%が副業に対して前向きな姿勢をとっており、今後はさらに副業をする人が増えていくと予想されます。

定年年齢も伸びる中、私たちはどのような方向性で副業を捉えるべきなのでしょうか。将来の生活を踏まえた、自らの可能性を広げる方法について考えてみましょう。

増える“副業・複業”社員

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(画像=oatawa/Shutterstock.com)

“副業・複業”社員が増加しています。総務省の「就業構造基本調査」によると、1992年の段階では約76万人であった副業従事者が、2007年には100万人を超え、2017年時点で約130万人規模にまで拡大しています。また、雇用者全体に占める割合も増加しており、1992年時点で1.4%だったのが、2007年には1.8%にまで拡大し、さらに2017年時点では2.2%まで伸びています。

加えて、副業を希望している雇用者数も増加しています。1992年の段階では230万人が副業を希望していたのですが、2012年になると320万人を超え、2017年には385万人になりました。それだけ、社会全体で副業への意識が高まり、また企業側も受け入れているのがわかります。事実、朝日新聞が2019年11月に行った調査によると、主要100社の4割が「認めている」「認める方向」と回答しています。

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「副業・兼業の現状」厚生労働省労働基準局

どのような視点で副業をするべきか?

では、これから副業をはじめる人は、どのような視点をもっておくべきなのでしょうか。重要なのは、変化する社会情勢をふまえ、キャリア形成も含めて副業を捉えることにあるようです。そのための、具体的なポイントについて見ていきましょう。

伸びる定年への対応

過去、定年は60歳が基本とされてきましたが、現状では65歳まで延長され、さらには70歳定年を採用している企業もあります。そのことが示しているのは、私たちが働く“期間”が長くなっているということです。その点、これまでのような働き方を継続するのではなく、より中長期的なスパンで仕事を捉え直す必要があります。伸びる定年への対応は、個々で行わなければなりません。

求められる多様なスキル

では、長く働くうえで必要なスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。やはり、従来のような「終身雇用」や「年功序列」型のキャリア形成ではなく、自ら市場価値を高められるスキルを得たうえで、柔軟なキャリア形成をしていくことが求められます。転職や独立を視野に入れることはもちろん、そのような雇用の枠組みを超えた活躍ができるよう、戦略的にスキルを身につけることが大切です。

転職も視野に入れた活動を

そのようなスキルを身につけるには、資格の取得や学業だけでなく、実地での経験が求められます。副業をするのはまさに、そのような実地経験を積むためのきっかけにもなるでしょう。市場で評価される自分なりの強みを認識し、そのうえで強みをさらに伸ばせる経験が得られる副業を探すこと。もちろん、将来的な転職・独立も視野に入れた副業ができれば、幅広く活躍し続けられる人材になれるはずです。

マンション経営なども「副業」として成立する

ここまでは自らのスキルをアップすること、自分自身を市場評価されるよう強みを作り、将来的にどのような状況になろうとも柔軟に対応できるよう準備することを中心に述べてきましたが、「副業」は自分自身が働いて稼ぐばかりではありません。株式投資や不動産投資なども立派な「副業」と捉えることができます。株式投資はハイリスク・ハイリターンであり初心者には難しい面もありますが、ローリスク・ロングリターンでインフレにも強い不動産投資ならば、一般的な年収の投資初心者でも、ある程度挑戦しやすいといえます。

例えば、新築区分マンションを購入し賃貸に出して家賃収入を得る「マンション経営」は、会社員に向いているといえます。現役サラリーマンで区分マンションを保有し家賃収入を得ている人は近年増加傾向にあります。
理由としては、
・現在は利回りや土地の価格が安定しており、今後の大きな利率の上昇・土地価格の下落は考えにくい
・会社員という安定したバックグラウンドから信用力を活かせ、融資がとおりやすい
・不動産は長期保有資産として安定している
・現在は超低金利のため貯蓄では資産増加が見込めない
などがあります。

年金代わりにもなり、安定した収入源として活用できるうえ、団体信用生命保険加入義務がセットになっているためいざという時には家族に資産を残せるのが、副業にマンション経営を選ぶ、大きなメリットといえるでしょう。

将来につながる副業をしよう

「人生100年時代」という言葉が定着した今。私たちは、伸びていく寿命と仕事のあり方をセットで考えなければなりません。それは単純に、定年が伸びているということだけでなく、生きがいややりがいとしての仕事についても考えなければならないということです。そのためには、将来につながる副業を経験し、キャリア意識をもちながら、新しいことにチャレンジしていくべきといえるでしょう。(提供:Dear Reicious Online

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