ウォームビズとは、地球温暖化対策の一環で2005年から環境省が実施している取り組みです。寒さ対策は気になるけど、ビジネスシーンの装いはなるべく軽くスタイリッシュに見せたいと思う人も多いのではないでしょうか。そういったときに注目したいのが機能性素材です。ストレッチ性の高さに加えて体感温度が上がるような素材も出てきている機能性素材の魅力を紹介します。

寒い冬、どうやって乗り切る?

ハイテク新素材,ビジネスシーン
(画像=Khrystyna Shynkaruk/Shutterstock.com)

寒い冬が近づくにつれて洋服でも防寒対策をする必要が出てきます。特にウォームビズの意識が高まってきてからは、スーツの下にセーターを着るなどして調整する人も多いのではないでしょうか。しかし問題になってくるのが下半身の防寒です。「タイツを履く」という方法もありますが、重ね着はどうしても着ぶくれにつながり動きづらくなってしまいます。下半身の防寒は、ビジネスマンにとって大きな課題の一つです。

注目を浴びる機能性素材

注目を浴びているのが機能性素材です。機能性素材といえばユニクロのヒートテックが有名でしょう。ヒートテックが注目を浴びたことをきっかけに天然繊維ではなく機能性素材に注目が集まりました。今では驚くような機能を持つ機能性素材が登場しているのです。なかでも高い保温機能を持つ機能性素材から代表的なものを4つ紹介します。

ソロテックス(R)THERMO

ソロテックスは、TEIJINが開発した機能性素材でポリエステルを使用した素材です。独自の分子構造を持っているのが特徴で、ポリエステル素材ながら「ソフトな肌触り」「ストレッチ性の高さ」「優れた形態回復性」などが魅力的。スラックスやジャケットなどビジネスウェアにもよく使われている素材です。

ソロテックスシリーズから2017年に発表されたのがソロテックス(R)THERMO。ソロテックス(R)THERMOは、ソロテックスの高い機能性そのままに太陽エネルギーを効率的に熱に変換することができる機能を織り込みました。従来のポリエステル繊維と比較してみても「体感温度に約5度の差が出る」という結果が出ています。そのため多くのビジネスウェアでソロテックス(R)THERMOが使われています。

ヒートテックはさらに進化

ユニクロのヒートテックは、もともと下着用の素材でしたが、その用途は年々広がっています。ユニクロと東レは、ヒートテック素材だがウールのように見える素材を開発しており、スラックスなどで使われています。ヒートテックが持つ温かさに加えて「ストレッチ性が高い」「家庭で洗濯できる」といったことも大きなメリットです。

アウトラスト

Outlast社のアウトラストも高い保温調整機能を持つ素材として知られています。マイクロカプセルが入った生地は、真夏の炎天下や真冬の厳しい寒さの中でも、肌の表面温度を人が最も快適に感じることができる常に31〜33度へとコントロールしてくれるのです。「寒い日も、そうでない日も活躍する」という使い勝手の良い素材といえるでしょう。

サーモトロン

ユニチカ社が開発するサーモトロンは保温素材としても有名です。繊維1本1本に吸光熱交換性セラミックが練りこまれているため、太陽光を熱に変える機能を持っています。従来品に比べると3~5度程度保温効果があるとされているため、衣服内の温度を快適に保つことが可能です。こちらも多くのビジネスウェアで採用されています。

機能性素材を活用して、快適なビジネスシーンを

これからやってくる寒い冬。ビジネスシーンを快適に過ごすには、重ね着などの工夫はもちろん、こういった機能性素材を活用することが一つのテーマになってくるでしょう。新しくビジネスウェアを買う際には、機能性素材が使われているかどうかという観点で選んでみてもいいかもしれません。(提供:JPRIME


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