ビジネスの現場で自分を演出する際に重要な役割を担うのがスーツです。シャツ、ジャケット、ネクタイ、スラックスの組み合わせが基本で、場合によってベストなどが加わることもありますが、女性の仕事服と比べるバリエーションは決して多くはありません。シンプルだからこそ、シルエットや色使い、ちょっとした着こなしの違いで、印象はガラリと変わってきます。

スーツはサイズ感が命

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(画像=Veres Production/Shutterstock.com)

まず、最も重要なのは肩のサイズ感。「スーツは肩で着る」という言葉もあるほどで、窮屈そうでも、緩くても、スマートには見えません。自分の肩幅プラス1センチ程度がジャストサイズです。さらに、ジャケットのボタンを閉めた状態で、ウエストのあたりに握りこぶしが1つ入る程度のゆとりをもたせましょう。

次に袖丈。ビジネススーツの場合は、腕を下ろしたときにシャツがジャケットの袖口から1~2cm程度出ている程度がよいでしょう。見栄えの点だけでなく、ジャケットの袖口が汚れるのを防ぐ意味もあります。ジャケットとシャツ、それぞれのサイズ感だけでなく、合わせたときのバランスにも熟慮するのがポイントです。

スラックスの丈は、裾幅にも靴を履いたときにややたわむ(ハーフクッション)程度が目安。最近多い細めのスラックスなら、たわませないほうが(ノークッション)すっきり見えます。

ビジネス向きのネクタイとシャツは?

ネクタイは多種多様な色や柄があるため、むやみに集めるとキリがありません。もっとも間違いがないのは、やはり無地。スーツやシャツが柄物の時にも合わせやすいので、色違いで数本そろえておいてもよいでしょう。次に使いやすいのがストライプ。ひと口にストライプと言っても、色の組み合わせや柄の幅の違いなどにより、バリエーションは無限です。ストライプの幅が太いとカジュアルな印象になるので、ビジネスシーンでは、幅が狭めで、使われている色数が少なめのものがよいでしょう。この他、ネクタイの柄には小紋やドットなどもありますが、いずれも柄は小さめのもののほうが、落ち着いた印象になり、コーディネートもしやすくなります。
そして、悩ましいのが、スーツ、シャツ、ネクタイの組み合わせ。スーツに多い色と言えば、紺とグレー。白シャツを合わせるのも悪くはありませんが、無難すぎるのと、どことなく冠婚葬祭のような雰囲気も漂ってしまいます。おすすめなのが薄いブルー。堅苦しくなることもなく、清潔感が演出できます。また、どんなネクタイとも比較的合わせやすいというメリットも。ブルーと補色関係にある黄色やオレンジ系なら間違いありませんし、敢えて同じ寒色系のグレーなどを合わせて、クールに決めてもよいでしょう。

意外と盲点なのが、ネクタイの長さ。大剣(太いほうの端)が、ベルトに半分かかる程度が理想です。ネクタイのスタンダードな長さは140cm前後で大差がないため、ついつい色や柄だけを見て購入しがちですが、結び方や体型との兼ね合いによって長さが変わるので、試着は必須。締めたときのバランスを意識して選びましょう。

靴とベルトの色はそろえるのが鉄則

最後に基本中の基本ですが、意外と実践されていないのが、靴とベルトの色をそろえること。せっかく他を整えても、靴とベルトの色が異なっていると台なしになってしまいます。ビジネスシーンならば、黒×黒、茶色×茶色がワンセットずつあれば、どんな色のスーツでも対応可能です。最低限そろえておくといいでしょう。

毎日何気なく着ている人も多いかもしれませんが、ちょっと挙げただけでも、このように多くのチェックポイントがあります。これを機会に手持ちのアイテムをひと通り見直し、ワンランク上の着こなしを目指してみませんか。(提供:JPRIME


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