上場企業の中でも特に給与の高い業種として「総合商社」が挙げられます。平均年間給与のランキングでは大手商社が軒並みランクインしており、その金額も上昇傾向にあります。上場企業の平均年収ランキングを確認し、最新事情を探っていきましょう。

■高年収で有名な総合商社

オフィスビル
(画像=Ewa Studio/Shutterstock.com)

参考にするのは東京商工リサーチが2019年7月に公表した「上場企業1,841社の平均年間給与」です。この調査は毎年行われているもので、最新調査では上場企業の2019年3月期決算から平均年間給与のデータを取得し分析しています。

この調査において平均年間給与が1,000万円以上となったのは27社で、上場企業のうちのわずか1.4%となっています。この27社のうちの7社が総合商社です。総合商社の大手をよく「7大商社」と呼びますが、その全ての平均年間給与が1,000万円を超えているということになります。

■各総合商社の年収は?一番年収が高いのは

この調査におけるトップ10は下記の通りです。()は前年を表します。

1位(1)三菱商事:1,607万7,000円(1,540万9,000円)
2位(2)伊藤忠商事:1,520万7,000円(1,460万9,000円)
3位(4)日本商業開発:1,501万1,000円(1,368万5,000円)
4位(3)三井物産:1,430万円(1,419万9,000円)
5位(7)日本M&Aセンター:1,413万7,000円(1,319万5,000円)
6位(8)住友商事:1,398万5,000円(1,304万1,000円)
7位(6)丸紅:1,398万3,000円(1,322万円)
8位(5)ファナック:1,364万4,000円(1,347万4,000円)
9位(18)東京エレクトロン:1,272万円(1,076万7,000円)
10位(12)三井不動産:1,263万4,000円(1,112万5,000円)

堂々の1位が三菱商事で、その後も総合商社のランクインが続き、伊藤忠商事が2位、三井物産が3位、住友商事が6位、丸紅が7位となっています。7大商社の他2社である双日は1,139万円で15位、豊田通商は1,096万9,000円で19位にランクインしています。

所得について考えるときに「時給」という視点も重要です。労働時間が長くなればそれだけ年間給与も増えますが、生活における時間のゆとりは少なくなります。そのため、どれだけ効率的に稼げているのかを表す時給についても、就職活動や転職活動などの際には知っておきたいところです。

総合商社は時給も高めで、一般的に時給は6,000円台〜8,000円台だと言われています。上場企業の中で時給が良い企業でも時給4,000円台が多いと言われている中で、総合商社は時給もいかに高いかが分かるかと思います。

■総合商社に転職するには

このように平均年間給与も時給も高い総合商社に勤めるということは、企業勤めの人にとっては1つの夢であるかもしれません。給与が高いだけ仕事に求められる責任が大きいとも言えますが、自らの成長にもつながる職場であると言えます。

もし総合商社への転職、中途入社を目指すのであれば、各社のキャリア採用ページを定期的にチェックしましょう。総合商社は各部門で高い専門性を備えた人材を求めており、現在働いている業界に関する知識やスキルを活かせば、まさに「高給取り」の代表格とも言える総合商社で働くことも夢ではないのです。(提供:JPRIME


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