年俸が数千万円にも上ると言われる外資系コンサルティングファーム。なぜそんなに高収入なのでしょうか。また実際の仕事内容はどのようなものなのでしょうか。外資系コンサルの年収システムと年収レンジなどについて説明します。

外資系コンサルの職種・役職の仕組み

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(画像=Olena Yakobchuk/Shutterstock.com)

まず外資系コンサルティングファームの職種や役職の仕組みについて整理しておきましょう。

職種としては「戦略コンサルタント・経営コンサルタント」「ウェブ系コンサルタント・IT系コンサルタント」「総合系コンサルタント」「財務・税務系コンサルタント」といった区分けのされ方が一般的です。

外資系コンサルの職種

・戦略コンサルタント・経営コンサルタント
・ウェブ系コンサルタント・IT系コンサルタント
・総合系コンサルタント
・財務・税務系コンサルタント

そして役職ですが、その企業や職種などによっても若干異なりますが、低い順から「アナリスト」「シニアアナリスト」「コンサルタント」「シニアコンサルタント」「マネージャー」「シニアマネージャー」「プリンシパル(「ティレクター」などと呼ぶ場合も)」「パートナー」などという呼ばれ方をします。

外資系コンサルの役職

・アナリスト(シニアアナリスト)
・コンサルタント(シニアコンサルタント)
・マネージャー(シニアマネージャー)
・プリンシパル
・パートナー

職種では「戦略・経営コンサル」が高め。役職の最上位は「パートナー」

このような職種と役職がありますが、職種の中では一般的には「戦略コンサルタント・経営コンサルタント」の年収水準が高いと言われています。

コンサルタントの年収は「ベース年収」と「インセンティブ給」で構成されています。役職としては最も低い「アナリスト」ですと、どの職種でもベース年収はそこまで大きく変わりませんが、役職が上がるにつれて「戦略コンサルタント・経営コンサルタント」なら、ほかの職種よりもその金額が高くなっていきます。

例えば各コンサル職種においてアナリストの段階ではベース年収は同様に500万〜700万円程度ですが、次の役職に上がると戦略コンサルタント・経営コンサルタントでは900万〜1300万円程度と一気に高くなります。ほかのコンサル職種では700万〜900万円程度に留まることが一般的のようです。

ちなみに役職として最も上位は「パートナー」ですが、戦略コンサルタント・経営コンサルタントの場合は年収2,500万円以上、ほかのコンサル職種では2,000万円以上に上ると言われています。ただここまで役職を上げるには、コンサルとしての経験年数以上に、着実に社内で成果をあげていくことが求められます。

激務だがプロジェクト単位の働き方

外資系コンサルで役職を上げようとしたら、激務の中で成果をあげていく必要があり、一朝一夕に可能なものではありません。ただ日本の企業より成果をあげた場合の昇進スピードは速く、インセンティブ給によって入社数年で年収1,000万円と超える人もいます。

外資系コンサルの仕事は一般的に、クライアント企業が抱える課題を発見・解決するプロジェクトを立ち上げ、第三者的な立場からその企業に関与していく仕事です。会社に泊まり込んで仕事をすることも珍しくなく、業務内容もプロジェクトに応じてかなり幅があることで知られています。

そのため「分析力」や「柔軟性」はもちろん、「体力」や「精神力」なども求められます。「心技体」全てが必要となるといっても過言ではないでしょう。

経験すれば転職に困ることなし

外資系コンサルはキャリアパスも魅力的です。他の外資系コンサルティングファームへの転職の道も広く開かれているほか、一般企業においても経営側に近いポジションで転職を果たせることが少なくありません。VC(ベンチャーキャピタル)や投資ファンドなどへ転職する人もいます。

「華やかさ」や「高年収」の代名詞とも言える「外資系コンサル」ですが、前述の通り実力主義で業務は激務です。ただ、そこで努力するだけの価値は年収的にもキャリアパス的にも大いにあると言えそうです。(提供:JPRIME


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