この記事は2025年7月3日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

(画像=Denis Anikin/stock.adobe.com)
2025年7月3日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日3日(木)は米6月雇用統計が発表される。通常、雇用統計は第1金曜日の発表だが、明日4日(金)が米独立記念日となるため1日前倒しの発表となる。
なお、雇用統計の前哨戦に位置付けられる6月ADP雇用者数は昨日2日(水)、2年ぶりの減少(3.3万人減)を記録。その衝撃が冷めやらぬ中、雇用統計の発表を迎えることになる。
市場予想は非農業部門雇用者数(NFP)が10.6万人増、失業率が4.3%となっており、それぞれ前月の13.9万人増、4.2%より弱い結果が見込まれている。
雇用統計が米国の労働市場の悪化を示せばドルが一段安となる可能性もあるだろう。もっとも、ADPの予想外のマイナスで市場の目線(期待値)が下がっているほか、米金利先物は7月FOMCにおける利下げをすでに25%程度織り込んでいる。
市場予想よりいくぶん弱めの雇用統計でもネガティブ・サプライズは起きにくいだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
NY勢は明日4日(金)から3連休に入る上に、本日3日(木)のNY市場は株式と債券市場が短縮取引となる。
雇用統計が利下げ観測を高めるほどの弱い結果でなければ、3.5連休を前にドルのショートカバーが出ることも考えられる。
▽米ドル/円 日足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。