ネット証券で人気の楽天証券。SBI証券と比較しても大きな違いが見つからず、どちらに口座を開設するか迷ってしまう人もいるのでは?今回はネット証券の中でも比較的人気の高い楽天証券の特徴とメリット・デメリットを紹介する。

目次
1,楽天証券とSBI証券の違いを比較
2,楽天証券のメリット1,SBI証券よりもポイントが使いやすい
3,楽天証券のメリット2,最高峰のトレーディングツールが無料で使える
4,楽天証券のメリット3,楽天銀行との口座連携サービスはお得感を実感できる
5,楽天証券のデメリット SBI証券と比較
6,楽天証券とSBI証券で人気の銘柄を比較
7,楽天証券とSBI証券のランキングで注目したい銘柄3選
8,楽天証券には投資初心者に優しい仕組みが豊富

1,楽天証券とSBI証券の違いを比較

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(画像=Bro Crock/Shutterstock.com)

楽天証券とSBI証券、どちらのネット証券で口座を開設するか決めかねているなら、両社の違いを洗い出してみるとよいだろう。どちらのネット証券が自分の望む投資スタイルに合っているか再考するのが近道だ。

2,楽天証券のメリット1,使い勝手の良い楽天証券のポイント

楽天証券では、取引に応じて「楽天スーパーポイント」か「楽天証券ポイント」のいずれかが付与される。ハイペースで貯められて、貯まったポイントの使い道も多いため、楽天グループの共通ポイントである「楽天スーパーポイント」を選択するほうが断然便利だ。

楽天証券のWebサイトで、事前に受け取るポイントを「楽天スーパーポイントコース」に設定しておくことを忘れないようにしたい。

楽天スーパーポイントの貯め方……大口顧客なら取引手数料の2%を還元

楽天証券のポイントプログラムでは、1約定ごとの手数料体系である「超割コース」で定められた取引手数料に対して、楽天グループ共通の「楽天スーパーポイント」が1%分付与される。1日もしくは1ヵ月の取引基準に応じて「大口優遇」と判定されると、楽天スーパーポイントの付与率が取引手数料の2%にアップする。

投資信託の月末残高が50万円以上あれば、残高に応じたポイントを受け取ることもできる。

さらに、楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」に申し込み、「ハッピープログラム」にエントリーすると、各種取引の手数料100円ごとに1ポイント、あるいは投資信託の残高10万円ごとに4ポイントが付与される。

また家族や友達を紹介しても、期間限定のキャンペーンなどに応募しても、楽天スーパーポイントが貯まる。

楽天スーパーポイントは「ポイント投資」にも使える

楽天証券で貯まった楽天スーパーポイントは、楽天ポイントクラブで取りまとめられているので、楽天市場や楽天グループ各社、または楽天ポイントが使える街中の店舗でも使用することができる。

楽天証券らしい楽天スーパーポイントの使い方といえば、「ポイント投資」だろう。ポイント投資には、「投資信託または積立投信の買付」と「国内現物株式の買付」がある。

積立投信のポイント投資を楽天カード決済にすると、楽天カードでも100円につき1ポイントを貯められる。投資信託の一括購入、積立を問わず、投資信託のポイント投資では「ポイント+1倍」のポイントが加算される。

楽天スーパーポイントを使った国内現物株式の買付は、NISA口座での購入やPTS夜間取引にも対応しているため、株式取引が中心の人でも、楽天スーパーポイントを十分活用できる。

対するSBI証券のポイントプログラムはTポイント

SBI証券のポイントプログラムは、Tポイントが採用されている。マイレージサービスとして、国内株式取引の月間合計手数料の1.1%相当を獲得できる。あるいは投資信託の保有残高、もしくは金・銀・プラチナ取引の月間合計手数料の1.0%相当がTポイントで付与される。また株式の移管入庫、新規口座開設、期間限定のキャンペーンでもTポイントを貯めることができる。

貯まったTポイントは、投資信託の購入やTポイント加盟店で使用することができる。

楽天スーパーポイントを使った楽天証券とTポイントを使ったSBI証券、ポイントプログラムだけで比較すると、現在積極的に貯めているポイントがあれば、そのポイントを採用している証券会社を選んだほうがポイントを有効活用できる。

どちらのポイントでも構わないのであれば、貯めやすさと使いやすさで圧倒的に有利な楽天スーパーポイントを使った楽天証券がおすすめだ。

3,楽天証券のメリット2,トレーディングツールの最高峰「MARKET SPEED Ⅱ」を無料で利用できる

MARKET SPEED Ⅱは、楽天証券の高機能パソコン用トレーディングツール「MARKET SPEED」の後継だ。マーケットスピードの「武蔵」やチャート機能をパワーアップさせ、プロが使う自動売買テクニックを「アルゴ注文」として搭載した優れものだ。

このプロ仕様のトレーディングツールを、楽天証券のユーザーなら誰でも無料で利用できる。現在は国内株式のみが対象で、Windowsにしか対応していないが、国内株式取引を極めたい人でWindows機を使っている場合は、最高の取引環境であることは間違いないだろう。

国内株式だけでなく、米国株式や為替、日経225先物・オプション、海外先物も取引したい人、あるいはMacユーザーは「MARKET SPEED」を利用するといい。マーケットスピードは投資家からの評価の高い高機能トレーディングツールであり、オールラウンドな使い方ができる。Mac版も提供されており、しかも使用料は無料だ。MARKET SPEED Ⅱでなくとも、利用価値は十分ある。

4,楽天証券のメリット3,楽天銀行との口座連携サービスでお得感を実感できる

楽天証券であれば楽天銀行、SBI証券であれば住信SBIネット銀行のように、どちらのネット証券にも資本関係のあるインターネット専業銀行があり、証券口座と銀行口座を連携させることができる。

楽天では「マネーブリッジ」、SBIでは「ハイブリッド預金」に申し込むと、

・証券口座と銀行口座間での無料の資金移動
・普通預金金利の優遇
・銀行預金残高を証券口座の買付余力に反映
・証券口座から銀行口座への夜間の資金自動出金(スイープ)

お得なサービスを受けられるようになる。

どちらでも、証券口座単体を持っているよりも、銀行口座と連携させた方がメリットはある。しかし、楽天証券と楽天銀行の口座連携サービス「マネーブリッジ」のほうが、初心者投資家でもお得度を実感しやすい特徴がある。

特徴1,マネーブリッジの優遇金利は通常の100倍に

楽天証券と楽天銀行のどちらにも口座を持っている人がマネーブリッジを申し込むと、楽天銀行の普通預金金利が年利0.1%(以降、年利率はすべて税引前)にアップする。(2020年5月11日現在)SBIハイブリッド預金の優遇金利が0.01%であることを考えると、かなり高い利率と言える。

年利0.1%といえば、メガバンクの普通預金金利0.001%の100倍だ。毎晩スイープ(自動出金)によって証券口座の資金が銀行口座に集められるため、普通預金金利がより高いほうが資金効率は良くなる。

楽天証券ユーザーにとっては、投資に回す予定の余裕資金を証券口座に寝かしたままにするのではなく、年利0.1%とスイープで、着々と増やすことができればありがたいはずだ。

楽天銀行ユーザーにとっても、楽天証券に口座を開設してマネーブリッジを申し込めば、0.1%の優遇金利が適用されるので、資金を無駄なく運用できるだろう。

特徴2,「ハッピープログラム」で効率的にポイントが貯まる

さきほど触れたように、楽天証券と楽天銀行のマネーブリッジを申し込んで、ハッピープログラムにエントリーすると、楽天スーパーポイントをより効率的に貯められるようになる。

貯まったポイントは買い物に使うのも、投資に充当するのも自由だ。どちらも、すぐにでも活用できるので、証券と銀行の連携サービスの効果を実感しやすいだろう。

5,楽天証券のデメリット――IPO投資や外国株はSBI証券に軍配

安い手数料や取り扱う金融商品の種類の多さ、グループ銀行との口座連携など、楽天証券とSBI証券には類似点も多く、楽天証券特有のサービスや楽天証券で口座開設することによるメリットもたくさんある。

ただし、IPO投資や外国株に興味がある人には、SBI証券のほうが魅力的に映るかもしれない。

IPO投資はSBI証券の圧勝

SBI証券は2019年度にIPO銘柄全92銘柄中86銘柄を取り扱っており、業界第1位の実績がある。IPOの抽選に外れてもIPOチャレンジポイントプログラムで次回以降に当選確率が高くなる仕組みもある。

近年は楽天もIPOの取扱銘柄件数を増やしており、2019年度は28社のIPO取扱実績があった。とはいえ、IPOを中心に株式投資を行う予定なら、SBI証券のほうが適していることは間違いない。

外国株は国数も余力の取り扱い方もSBIの方が便利

外国株取扱国数についても、楽天証券が6ヵ国であるのに対して、SBI証券はネット証券第1位の9ヵ国だ。

さらに、SBI証券と住信SBIネット銀行に口座があれば、住信SBIネット銀行の外貨普通預金から外貨のまま無料でSBI証券口座に入金できる。金融機関の間の外貨送金では、通常は高い入出金手数料が発生し、日本円から外貨への換金にも為替手数料がかかる。SBIの外貨送金無料サービスは、外国株を頻繁に売買する人にとっては非常に大きなメリットと言えるだろう。

外国株に興味がある場合は、SBI証券を選ぶと、取扱国数の多さや外貨送金手数料無料によって取引のチャンスが増えるかもしれない。

6,楽天証券とSBI証券の国内株式売買代金ランキングTOP20――2大証券で人気の銘柄を比較

それぞれの強みを打ち出している楽天証券とSBI証券。最後に、この2大ネット証券で取引されている人気銘柄に違いがあるかどうか、確認してみよう。実際に口座を開設して、銘柄を選ぶ際の参考になるはずだ。

取り上げるのは、楽天証券とSBI証券が公表している国内株式売買代金デイリーランキング。2020年8月6日の実績で、両社での人気銘柄TOP20を「売り」と「買い」で比較する。

楽天証券の国内株式売買代金ランキングTOP20

順位 買い 売り
コード 銘柄名 コード 銘柄名
1 9984 ソフトバンクグループ 9984 ソフトバンクグループ
2 1570 NF日経レバレッジETF 1570 NF日経レバレッジETF
3 6920 レーザーテック 7203 トヨタ自動車
4 7203 トヨタ自動車 6920 レーザーテック
5 7974 任天堂 7974 任天堂
6 1357 NF日経ダブルインバ―スETF 1357 NF日経ダブルインバ―スETF
7 6758 ソニー 4053 SUNASTERISK
8 8035 東京エレクトロン 7707 プレシジョン・システム
9 4053 SUNASTERISK 6758 ソニー
10 7707 プレシジョン・システム 8306 三菱UFJフィナンシャルG
11 9983 ファーストリテイリング 9983 ファーストリテイリング
12 4883 モダリス 4883 モダリス
13 3667 enish 8035 東京エレクトロン
14 8306 三菱UFJフィナンシャルG 8591 オリックス
15 7267 本田技研 3667 enish
16 3911 Aiming 6861 キーエンス
17 1458 楽天225ダブルブル 4563 アンジェス
18 2413 エムスリー 6594 日本電産
19 6594 日本電産 8586 日立キャピタル
20 3668 コロプラ 3911 Aiming

SBI証券の国内株式売買代金ランキングTOP20(2020年6月22日実績)

順位 買い 売り
コード 銘柄名 コード 銘柄名
1 9984 ソフトバンクグループ 9984 ソフトバンクグループ
2 1570 NF日経レバレッジETF 1570 NF日経レバレッジETF
3 6920 レーザーテック 7203 トヨタ自動車
4 7203 トヨタ自動車 6920 レーザーテック
5 7974 任天堂 7974 任天堂
6 4053 SUNASTERISK 4053 SUNASTERISK
7 1357 NF日経ダブルインバースETF 1357 NF日経ダブルインバースETF
8 8035 東京エレクトロン 7707 プレシジョン・システム
9 7707 プレシジョン・システム 9983 ファーストリテイリング
10 9983 ファーストリテイリング 6758 ソニー
11 6758 ソニー 4883 モダリス
12 4883 モダリス 6861 キーエンス
13 4563 アンジェス 8035 東京エレクトロン
14 3542 ベガコーポレーション 4563 アンジェス
15 3668 コロプラ 3542 ベガコーポレーション
16 6857 アドバンテスト 4689 Zホールディングス
17 7267 本田技研工業 4563 三菱UFJフィナンシャルG
18 6541 グレイステクノロジー 8591 オリックス
19 4689 Zホールディングス 6753 シャープ
20 4563 三菱UFJフィナンシャルG 3911 Aiming

楽天証券の売買代金TOP20とSBI証券の売買代金TOP20では、買い・売りともに同じ銘柄が上位3位にランキングされている。ここからは、両社の2020年8月6日の売買代金ランキングTOP3銘柄の中で、投資家に買われた銘柄を簡単に紹介していこう。

第1位,ソフトバンクグループ<9984>――米国株式市場の堅調を受け、株価も伸長

携帯電話会社ソフトバンク<9434>の持株会社だが、海外のユニコーン企業への出資にも積極的。コロナ禍で投資先の業績悪化は避けられないものの、米国株式市場は堅調であることから投資会社として好感されやすく、株価は上昇を続けている。

2020年8月5日には、出資先の米国eコマースサービス企業が米ナスダックに上場し、公開価格の3倍超の初値を付け、好スタートを切った。

第2位,NF日経レバレッジETF<1570>――レバレッジ型ETFの圧倒的人気銘柄

野村アセットマネジメントが運用するNEXT FUNDシリーズのETF。日経平均株価の日々の変動率の2倍の値動きをするように設計・運用されているファンドである。

日経平均株価を対象指標とするレバレッジ型ETFの中で、圧倒的な人気と流通量を誇る。

第3位【買い】,レーザーテック<6920>――半導体業界の活況を受け、業績は過去最高

半導体回路の原板(フォトマスク)の欠陥検出装置大手であり、マスクブランクス検査装置の市場シェアは100%。

近年は、台湾の大手顧客TMSC(半導体受託生産では世界最大手)が設備投資に積極的であることから、売上が続伸していた。

高単価のEUV(極端紫外線)を使用した新型マスクブランクス検査装置の受注が伸長。台湾以外でも検査装置の受注が増えており、2020年6月期決算は過去最高益を更新した。

7,楽天証券とSBI証券のランキングで注目したい銘柄10選

楽天証券とSBI証券の売買代金上位には、どちらにも同様の銘柄がランクインしており、証券会社を問わず、特定の銘柄が幅広い層に注目されていることがわかる。

ここではTOP20銘柄の中で、楽天証券だけにランクインしている5銘柄と、SBI証券だけにランクインしている5銘柄について紹介しよう。

楽天証券の売買ランキングに登場する注目5銘柄 enishやエムスリーなど

楽天証券のTOP20で、楽天だけにランクインしたのは以下の5銘柄だ。

業界需要増による期待感から注目が高い「enish」、楽天証券の定番人気ETFである「楽天225ダブルブル」、医療従事者向け事業で過去最高益を叩き出した「エムスリー」、受注増と費用削減効果で営業利益を回復した「日本電産」、再生可能エネルギー事業が堅調な「日立キャピタル」の5社。

・楽天証券注目銘柄1,enish<3667>――巣ごもり需要とスマホゲーム人気で期待感
ソーシャルアプリゲームに焦点を絞って、企画・開発・販売を手掛けている企業。2020年10月期中間決算は、今期投入した「ぼくのレストラン2」「De:Lithe」などは好調だが、前期に販売した2タイトルが苦戦し赤字幅が拡大、赤字決算となった。

新型コロナウイルス感染の第2波に対する警戒感から、引き続き外出自粛が見込まれており、巣ごもり需要があるゲーム関連株が注目を浴びている。スマートフォンゲームへの旺盛な需要も、同社の株価上昇を下支えしている。

・楽天証券注目銘柄2,楽天225ダブルブル<1458>――「楽天証券なら取引手数料0円」で人気のETF
楽天投信投資顧問が運用するETF。対象指標は日経平均株価であり、日経平均の日次変動率の2倍の値動きになるように設計・運用されているレバレッジ型ファンドである。

信託報酬は0.35%と、レバレッジ型ETFの中ではかなり低く抑えられている。楽天証券で楽天225ダブルブルを購入すると取引手数料が0円であるため、楽天証券では人気のレバレッジ型ETFとなっている。

・楽天証券注目銘柄3,エムスリー<2413>――需要増で過去最高益
ソニー関連会社。インターネットを使って、医師や薬剤師、その他医療従事者向けの転職支援、病院経営支援、製薬会社のマーケティング支援などを行っている。ソニー、NTTドコモと協業して、IoTを活用した医療機関・患者向けサービスの提供を検討。医療系ベンチャーともAI画像診断で提携している。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で製薬会社における営業のオンライン化が進み、マーケティング支援の受注急増で、2020年4~6月期は過去最高益を更新、株価も続伸している。

・楽天証券注目銘柄4,日本電産<6594>――シェア拡大と費用削減効果で営業利益回復
HDD用などの精密小型モーターで世界トップシェア。車載用、産業用の中大型モーターへのシフトが進んでおり、それらのシェアも拡大している。

クラウドサービスの進化などによって安価で大容量のニアライン(オンラインとオフラインの中間の状態)用途のHDD需要が拡大しており、それに伴って精密小型モーターの受注も伸長している。家電や産業向けモーターのシェア拡大も順調。

積極的なM&Aで企業規模を拡大してきたが、開発費用や設備投資費用、買収費用がかさみ、2020年3月期は2ケタ減益となった。シェア拡大に加えて、原価削減や事業所統合などの費用削減効果もあり、2020年4~6月期の営業利益は回復。

・楽天証券注目銘柄5,日立キャピタル<8586>――再生可能エネルギー事業に積極的
2016年より三菱UFJグループと資本提携。リース中心の総合ファイナンス企業。

社会インフラ、環境・エネルギー、ビークル、自治体公共の4つを成長分野に位置づけている。風力や太陽光発電など、国内の再生可能エネルギー事業や物流倉庫事業は堅調だが、コロナ禍で個人向けローンを中心に英国事業が苦戦。2020年4~6月期は売上微減となった。

国内の再生可能エネルギー発電容量を2021年度末までに拡大予定。英国でも、太陽光発電利用のEV向け高速充電施設の建設予定も多数。

SBI証券の売買ランキングに登場する注目5銘柄 ベガ、アドバンテストなど

SBI証券TOP20には、「ベガコーポレーション」「アドバンテスト」「Zホールディングス」「グレイステクノロジー」「シャープ」の5社がランクインしている。

これらはいずれも、事業改善効果以外にも、コロナ禍によるEコマース事業やクラウド事業の需要増や半導体市場の活況という時流に乗って売上を伸ばし、直近四半期決算で大幅な増益を達成した、もしくは2021年度通期で業績の大幅回復を見込んでいる企業である。

ベガコーポレーション<3542>――家具・雑貨のECサイト運営、利益率向上で過去最高益

家具・雑貨EC「LOWYA」を運営。広告戦略が奏功し自社ECサイトの顧客は続伸している。自社企画商品に強みがあり、越境EC(インターネットを使った海外通販)も手掛ける。20~30代の女性が顧客の中心。

インターネットモールの売上は減少したものの、自社ECサイト強化で収益率が大幅に向上。越境ECも固定客を取り込み堅調、物流の効率化も進んでいる。2020年3月以降の巣ごもり需要によるEコマース市場の急拡大も追い風になり、2020年4~6月期は営業利益が回復した。2021年3月期は営業利益前年比4倍増を計画している。

アドバンテスト<6857>――半導体検査装置の大手、5Gスマホ向け半導体需要が好調

半導体検査装置の大手。DRAMやフラッシュメモリなどメモリ用テスター、システムLSIテスターで高いシェアを誇る。半導体・部品テストシステム事業以外に、メカトロニクス関連事業、サービス事業も展開。

新型コロナウイルス感染症の影響によって、エレクトロニクス、自動車、産業機器などの需要が大幅に減少し、半導体需要にも影響が及んだ。一方で5Gスマートフォン向け半導体需要は高水準であり、2020年4~6月期は過去最高の受注高となった。

Zホールディングス<4689>――ヤフーグループの持株会社、EC事業の売上好調

ソフトバンク<9434>の子会社であり、国内最大級のポータルサイト「Yahoo!JAPAN」をはじめ、「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」などを運営するヤフーの持株会社。グループ企業にはZOZO<3092>、アスクル<2678>、ネット銀行の老舗であるジャパンネット銀行などがある。2021年度はグループ内の金融事業強化のため、知名度の高い「PayPay」ブランドへの統一を予定している。

コロナ禍の外出自粛によってEC事業の売上が拡大し、グループが運営するクレジットカード需要も伸長、広告やデータソリューションも堅調。一方で予定されていたLINE<3938>との経営統合は、新型コロナウイルス感染拡大による準備の遅れから、2021年3月頃への延期が発表された。

グレイステクノロジー<6541>――産業機械やソフトウェア添付のマニュアル作成が主

各種産業機械、ソフトウェアに付随する技術マニュアルや業務マニュアルの作成・翻訳が主な事業。MOS(マニュアルオーダーメード)事業とMMS(クラウドでマニュアル作成サービスを提供する)事業を中心に展開している。

導入企業の順調な増加やMMS事業の大口案件獲得、さらにコロナ禍による社内規定見直しが増えたことによる、業務改善マニュアルなどの受注増により営業利益が続伸している。

シャープ<6753>――コロナ禍で業績が悪化した電機大手、2021年3月期は本業回復見込み

2016年8月に債務超過により東証2部に降格後、鴻海グループの資本出資を受けて経営を立て直し、2018年上期に最終黒字化、2017年12月に東証1部に復帰した。

白物家電の中でも、空気清浄機のような好採算製品は伸長。一方で空調のような大型家電や車載向け液晶などは不調で、2020年4~6月の営業利益は伸び悩んだ。

2021年3月期はサプライチェーンの正常化により本業が回復し、純利益は前期比2.4倍になる見通し。2021年3月期の業績予想発表後、株価は急騰した。

8,楽天証券には投資初心者に優しい仕組みが豊富

初めて証券会社に口座を開設するにあたって、楽天カードや楽天スーパーポイントのユーザーには、ポイントプログラムが連携している楽天証券は、身近で使い勝手がよい証券会社に感じるはずだ。

楽天証券には投資初心者に優しい仕組みも多数用意されている。各種商品の新規デビューキャンペーンを積極的な展開、投資初心者にとってわかりやすい操作画面の採用、金融商品解説記事が豊富であるなどがよい例だ。

投資初心者には、敷居の低い楽天証券で先に口座を開設し、株式投資に十分慣れてからSBI証券で口座開設するのもおすすめの手順だ。

楽天証券とSBI証券のサポート・特徴比較

最後に楽天証券とSBI証券のサポート体制やその他の特徴を比較しよう。

優秀なトレーディングツールとして名高い「MARKET SPEED II」を無料で使えることや、投資で楽天スーパーポイントが貯まり、投資にも使えることが楽天証券の強みとなっている。

執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

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