インドのタタ・グループは吸収合併によって拡大した、多種多様な事業を営む大企業です。100以上の国に拠点を持ち、総従業員数は70万人以上と圧倒的な規模で事業を展開しています。インド発の進化系企業「タタ・グループ」を紹介します。

インド最大の財閥 タタ・グループ

インド,タタ・グループ
(画像=AlexeyNovikov/stock.adobe.com)

1868年創業、100社以上の企業を抱える大財閥タタ・グループ。その起源は、当時29歳のジャムシェトジー・タタが立ち上げた貿易会社です。ジャムシェトジー・タタは破産した精油工場を買い取り、2年後に売却して利益を得た後、コットン事業に参入します。

コットン事業で成功を収めると、「鉄鋼会社」「教育機関」「ホテル」「水力発電所」を作ることを目指し、ジャムシェトジー・タタはビジネスに邁進します。結果的に彼が生きている間に成し遂げたことはホテル事業のみでしたが、息子たちが目標を引き継ぎ、夢を現実にしていきます。

150年以上の歴史の中で、グループを最も成長させたのが4代目のJ.R.D.タタです。

彼はパリで生まれ、インドや日本で学び、タタのトップとして数々の功績を残します。1929年、インド人初のパイロットとなり、1932年に「タタ航空」を立ち上げたのは有名なエピソードです。さらに、自動車のタタ・モーターズやコンサルティング事業を行うタタ・コンサルタンシーを設立し、グループの規模を大きく拡大しました。

タタ・グループの進化の肝は「適応力」

世界中に拠点を持ち、複数の事業を展開するタタ・グループは「進化系企業」と呼ばれています。タタは創業から150年以上もの間、進化し続けている企業です。国境や業種を超えて、これほどまでにビジネスを拡大できたのは、適応力があったからです。

国が変われば、商習慣も経営の在り方も変わります。その地になじめなければ、ビジネスでの成功は望めません。

タタ・グループでは、「どの国でも地域社会や顧客になじみ、相手に寄り添いながら自社流を創り上げる」といいます。

高い適応力で他国の懐に入り、良い部分を吸収しながらそれを自社流に落とし込み、拡大していくのがタタ・グループのやり方なのです。

日本でも強い存在感を示すタタ・グループの進化は止まらない

タタ・グループが日本に初進出したのは1987年。後に日本法人「タタコンサルタンシーサービシズジャパン株式会社」を設立し、2014年には三菱商事グループと提携して「日本タタ・コンサルタンシー」を設立しました。この会社ではコンサルティングやITサービス、ビジネスソリューションを提供しています。

近年はAIにも力を注いでおり、日本国内での存在感を放っています。他国や他社と手を取り合い、イノベーションを創出するのが苦手な企業が多い日本は、正反対のタタ・グループのビジネスのやり方から学べることがたくさんありそうです。

(提供:YANUSY

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