本記事は、安田 正の著書『超一流の強運力』(ポプラ社)の中から一部を抜粋・編集しています

目に見える変化が現れる【一年目】

目標を掲げる
(画像=ImageFlow/Shutterstock.com)

「夢」を決め、それに向かって歩み始めて一年を過ぎると、多くの場合、目に見える実感を伴った変化が現れます。

・数字で測定しているもの(お金など)が目に見えて増える
・以前より自己肯定感が増したり、自信が感じられたりする
・「こんなことをしていていいのだろうか......」という迷いが減る

などです。

これを感じられるまでが、いわゆるゼロイチの期間でした。成長曲線でいうとフラットな部分です。

ところが、一年を過ぎた頃には、この「ゼロ」から「イチ」への変化を自分で認識できるようになります。

まだ先は長いのですが、こうした変化を感じとり、この時点で「もっと先へ行こう」という新たなモチベーションを持つことが大事です。

とはいえ、やみくもに先へ先へと気持ちが焦ってしまうのもよくありません。焦りすぎると、かえって途中でバテてしまうことにつながるのです。

そこで最終的な目標に確実に到達するために必要になるのが、「振り返り」です。

高い山を登りきるために欠かせないこと

山登りで一番大切なことを知っていますか?

それは「休む」こと。それは文字通り「体を休める」ことですが、それ以上にもっと大切なのが、そこで「振り返る」ことです。

山登りで休んでいるときは、自然と今まで登ってきた景色を上から眺めることになりますね。

それは、「ああ、ここまで登ってきたのだ」という実感が湧く、感慨深くて達成感が得られる瞬間です。
「ああ、がんばったな、自分」と。

夢に向かって歩き始めて一年経った頃にやってほしいのが、この「振り返り」です。自分のがんばりを認めることが、頂上まで向かうモチベーションにつながるのです。

この時点で、自分が一年間やってきたこと、それによって変化したことを書き出してください。それを、つぶさに見ていきます。

すると、この一年は、もしかしたら、これまでの人生のどの一年より濃厚な時間だったと気づくかもしれません。

その書き出したことを眺めて、達成感を十分に味わってください。そして、がんばった自分に惜しみない賞賛のエールを送りましょう。

強運ポイント
夢への行動を一年間続けたら、じっくり振り返り、 達成感を十分に味わおう。

超一流の強運力
安田 正(やすだ・ただし)
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。1990年法人向け研修会社パンネーションズを起業。現在は英語、ロジカル・コミュニケーション®、プレゼンテーション、対人対応コーチング、交渉などのビジネスコミュニケーションの領域で講師、コンサルタントとして活躍している。大手企業を中心に研修やコンサルティングを行っており、多くの役員との交流がある。東京大学、早稲田大学、京都大学、一橋大学などでも教鞭をとる。主な著作に『英語は「インド式」で学べ!』(ダイヤモンド社)、 『できる人は必ず持っている一流の気くばり力』(三笠書房)、シリーズ累計89万部を超えた『超一流の雑談力』(文響社)などがあり、ベストセラーを連続して世に送り出している。

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  1. 夢を決め行動すると「一年目」で現れる目に見える変化とは
  2. 夢を「スケールアップ」させ続けていくべき理由
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