9月7日、ソフトバンクグループ傘下のZホールディングス <4689> の株価が一時749円まで買われ、年初来高値を更新した。5月13日に記録した年初来安値439円から4カ月足らずで70.6%の上昇である。Zホールディングスは、元々は1996年1月にポータルサイトのYahoo! JAPANなどを運営するヤフーとして設立されたが、2019年10月1日をもって会社分割により持株会社に移行、法人名を改めた。これまでヤフー時代を含めて、高級ホテル・高級旅館専門予約サイトを運営する一休や、通信販売会社のアスクル <2678> 、ファッション通販サイト等を運営するZOZO <3092> 、コミュニケーションアプリを中心にインターネット関連事業を展開するLINEなど数々の大型M&Aで事業を拡大してきた歴史を持つ。

特に今年3月1日に実現したLINEとの統合によるシナジー効果は大きく、売上高で国内インターネット業界最大手の楽天グループ <4755> を抜きTOPに躍り出る可能性もでてきた(2022年3月期の会社予想ベース)。ちなみに、9月8日時点のZホールディングスの時価総額は約5.58兆円で、楽天グループの1.81兆円を大きく上回っている。

今回はZホールディングスの話題をお届けしよう。

Zホールディングス、4〜6月期の売上が過去最高

Zホールディングス,株価
(画像=Rhetorica / pixta, ZUU online)

8月3日、Zホールディングスは2022年3月期第1四半期(4〜6月期)の連結決算(国際会計基準)を発表した。同期の売上収益(売上高)は前年同期比36.3%増の3733億円で、第1四半期としては過去最高を更新した。本業の利益である営業利益は同1.5%増の513億円、最終利益は同17%増の266億円だった。