中盤以降のハイリスク・ハイリターン化を知る
平均化されることで安全だということで始めたドルコスト平均法ですが、実は運用中盤以降から後半は「ハイリスク・ハイリターン」投資に変わります。毎月6万円を積み立てるとして、1年目に20%下落した場合と20年目に下落した場合それぞれ損失が14.4万円と288万円となってしまいます。後半の損失は4年分の積み立て額に相当します。その後再び20%上昇したとしても損失分はカバーされません。複利効果の出てくる後半に株価などが急落し、大きな損失がでてしまうことになることを踏まえ、この場合も前項で説明したようにやめ時がポイントになってきます。
銘柄を分散する
少額投資であれ、毎月積み立てであれどこを投資対象にするのか考えることは大切なことです。ドルコスト平均法でも、銘柄を分散することがリスク分散につながります。資産分散をするとパフォーマンスの良い資産クラスと悪い資産クラスの双方の値動きが相殺されます。現在はETFのように、日本国内はもとより、新興国株式や先進国株式、債券、REITといったあらゆる対象に分散投資できる便利な商品も販売されていますから、上手に活用してリスク分散をはかっていくようにしましょう。
タイミングを見極めたドルコスト平均法を!!
ドルコスト平均法はあくまで投資の一手法です。どの手法を用いるにしろ、リスクをなるべく避けていく上で大事なのは機を見ることと長期的な視野をもつことでしょう。世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏も「ゆっくりとお金持ちになるのはかなり簡単です。しかし、すぐにお金持ちになるのは簡単なことではありません。」と語っています。ドルコスト平均法であってもタイミングを見ながら始め、そして本日何度もお伝えしたように「やめ時」を見極めて投資していくようにしましょう。