2021年11月1日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略を ご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇上位より豪ドル(+0.70%)、NZドル(+0.22%)、スイスフラン(+0.08%)と続いた。下落通貨でも同様に、ユーロ(-0.72%)、ポンド(-0.47%)、円(-0.47%)、カナダドル(-0.19%)と続く。金融緩和からの出口がみえてきた豪ドルが上昇最上位。出口に程遠い円やユーロが下落の通貨群にいると考えると分かり易い。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週10月28日(木)に続き29日(金)、RBA(豪州準備銀)は3年国債までを政策金利と同じ0.1%に抑制する金利調節を放棄している。対象とする24年4月の償還債の金利が0.8%まで急上昇、金融市場は明日2日(火)の金融政策修正の序幕とみている。RBAは24年まで利上げの条件は整わないと繰り返してきたが、住宅価格やエネルギー価格の上昇からそうした前提が揺らぎ始めている。今週4日(木)日本時間未明にはFOMCが終了。ただテーパリングの年内開始、来年半ばの終了は織り込み済み。また4日(木)はBOE(イングランド銀行)の0.25%への利上げが確実視されているが、一部据え置きとの見方もあり見通しは揺らぐ。今年最大の注目週だが、引き続き、資源国通貨の対円での下落余地は限定的、押し目は買いとみている。米ドル/円で113.00~115.40円、豪ドル/円で84.80~87.00円、NZドル/円で81.00~83.00円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。