2021年12月22日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米国株は4営業日ぶり反発。ナスダックは2.4%を超える上昇。米10年債利回りは4.8bps上昇し、1.47%でクローズ。株高、ドル金利高で米ドル/円は114.00円レベルに反発。一方資源国通貨も反発。株高に加え、欧州のガス価格が過去最高に上昇したことも資源国通貨を後押し。ガスパイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」を通じてロシアからドイツに送られるガスの量がゼロとなったことが欧州のガス価格が急騰した展開。供給減少で、欧州はすでに低水準のガス備蓄から速いペースでの取り崩しを余儀なくされていることに加え、ドイツの風力発電量が5週間ぶりの低水準に落ち込む一方で今週は欧州全域を寒波が襲うと予想され、ガス需要の増加が見込まれ、天然ガス価格は高止まりすると想定されている。これは豪ドルにポジティブで豪ドル/米ドルは0.7ドル1ミドルに反発。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週の中銀ウィークからの相場は気迷い気味。BOEが利上げしようが、FOMCがタカ派であろうが、そのヘッドラインの効果は2日も続かない状態。西原氏が今月のRBA以降一貫して豪ドル/米ドルをロングにしているのは、LNGの価格推移や、RBAが少しずつタカ派よりになったこともあるが、先週からはテクニカルに従ってという判断。クリスマス休暇を控え、マーケットの流動性が枯渇してくることに加え、マーケットのテーマが曖昧になってきているので当面はテクニカル主体で。豪ドル/米ドルの押し目買い継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。