株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万7,284.52円 △35.65円
為替 1ドル=115.48
売買高(東証一部、以下同) 12億8,815万株
売買代金 2兆9978億1200万円
値上り銘柄数 1,256銘柄
値下り銘柄数 833銘柄
騰落レシオ(25日) 93.6%

市況概況

指数は冴えないが高いものは多い

米国株は冴えない展開になったが、日本市場は昨日の下落の反動で買い先行に。相場を大きく動かすような手掛かりがない中で、昨日売られたものが買い戻されていった。割安感が強い金融株などが堅調で、戻りを試す動きになった。

それでも、積極的に買い上がることはなかった。節目とみられる2万7,500円を意識する水準まで買われると、上値は重く、上げ幅は縮小した。

昼は動きがみられず、後場では上値の重さが意識されてジリ安に。戻りかける場面はあったが、2万7,350円水準で上値を押さえられた。手仕舞い売りに押されて上げ幅は縮小、かろうじて昨日の終値を上回って引けたが、ほぼ安値引けだった。

小型銘柄は冴えないものが多く、総じて軟調。東証マザーズ指数は大幅安で、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だ。

先物はまとまった売り買いが見られず、指数は大きく動かなかった。売り急ぐことはなかったが、買戻しが入らず、最後まで方向感はなかった。

米国市場への連動性は薄れているような印象。本格化する決算発表に反応しているわけでもなさそうだ。上下の確信が持てず「買いが入らないから買わない」「上がらないから買わない」そして「売られないから売らない」「下がらないから売らない」ということで、当面は方向感に乏しい展開が続きそう。

テクニカル分析

日経平均
25日移動平均線の下落を待っているわけではないだろうが方向感に乏しい。上値が重い雰囲気はあるが、売りも少なく、まだ保ち合いが続くと思われる。

あれやこれやと一言

オプションSQ(特別清算指数)算出や3連休、そして決算発表が本格化するなかで指数は小動きだ。上がれば売られ、下がれば買われており、これまでの想定通り2万7,000円〜2万7,500円での保ち合いが継続すると見ておいていい。

2万7,000円を意識したところ、あるいは割り込んだところで、日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)が大きく上昇するようであれば、さらに大きく売られるだろうし、空売りが積み上がって買戻しを急ぐ動きがでれば2万7,500円を超えるだろう。

米国株式市場も戻り売りに押される状況。金融緩和の世界的な終了で買い難さがある。決算発表は出揃ってきているが、引き続き割安感が強い銘柄に注目しておけばいい。「買われすぎ銘柄」の空売りが積み上がるかどうかを確認して、積み上がっていなければまだまだ調整が続くと考えよう。

米国のバブルは崩壊したと思われる。「買われすぎ銘柄」を高いところで買ってしまった場合は塩漬けになった可能性が高い。資金の回転が効いていない状況なのだから「戻ったら売ろう」と思っていても戻らない銘柄は多い。損切のタイミングを考えよう。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。