この記事は2022年2月8日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


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(画像=PIXTA)

2022年2月8日(火)の午前11時すぎに、現役トレーダーの志摩力男さんに聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

2月3日(木)、これまで緩和一辺倒の政策を続けてきたECBが、インフレに対応するため引き締め政策に転じることが示された。そして、翌4日(金)の米雇用統計では米国経済が依然として強いことが証明された。

現在の為替相場の戦略やスタンス

欧米が引き締め方向であるのに対し、金融政策の転換が難しい日本の円は、目先変わりそうにない。そのため投機筋の間で、ユーロ/円のロングが流行りそう。昨年10月の高値である133.48円を更新して上昇していくのではないだろうか。

ウクライナ情勢がリスクだ。米国は危機を煽り立てているが、ロシア大統領・プーチンの意図は侵攻ではなく、ロシアとNATOの間で何らかの安全保障の取り決めを結ぶことにある。

可能性は低いが、万が一、侵攻した場合はユーロ/円が瞬間的にかなり売られることになるため、ストップは置いておいたほうがいいだろう。

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。