この記事は2022年3月15日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


円高,円安
(画像=PIXTA)

2022年3月15日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円が、節目だった116.35円を超えてから非常に力強く上昇している。ほぼ下押しせず上昇しているということは、モメンタムの強さを表しているのだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週、2022年3月17日(木)の日本時間未明にFOMCがあり、3月18日(金)に日銀の政策金利と声明発表がある。FOMCはほぼマーケットに織り込まれており、0.25%の利上げとドットチャートがどうなるかが注目される。

問題は3月18日(金)の日銀だ。政策に変更はないが、発表後の会見に注意が必要。会見では必ず最近の円安についての質問が出ると思うが、その際に黒田日銀総裁が従来通り「円安は問題ない」という姿勢を示した場合、円安のスピードはますます加速する可能性がある。

その場合、120円は心理的な大きな節目だが、可能性として直近高値の125.85円を試す相場展開が考えられるだろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。