この記事は2022年4月20日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年4月20日(水)の午前8時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一 青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
2022年4月19日(火)のマーケットで話題になっていたのが、米ドル/円の127.5円、128円、128.5円のノック・アウトオプション。
ヘッジファンドの格好の材料となっていたので、128.5円までヘッジファンド勢が米ドル/円を持ち上げると想定していたが、わずか一日で128.5円のオプションまであっさりノック・アウト。
NY市場に入ると注目の米10年債利回りが8.3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)も上昇して2.94%。10年債は節目の3%にさらに急接近。相関性の高い米ドル/円は129円台に到達。
米ドル/円は5月には130円と想定していたが米金利の上昇がはやいため、米ドル/円の上昇も止まらず。米ドル/円の129円台は20年ぶりの円安局面。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日4月20日(水)は米10年債利回りの3%の攻防が注目されるが、そのシャドーマーケットである米ドル/円も130円を超えられるかに注目。米10年債利回りの動向を横目に、米ドル/円のロング継続。
▽米ドル/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。