この記事は2022年4月22日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年4月22日(金)の午前9時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年4月22日。今週の米ドル/円も大きく値を上げる展開。一昨日20日(水)の為替市場では、ヘッジファンド勢が米ドル/円の127.5円、128円、128.5円のノック・アウトオプションを一気になぎ倒し、一日で全てノック・アウトさせている。

結果、米ドル/円は一時129.4円まで急上昇し、節目の130円をうかがう展開。一方、今月の米ドル/円は米10年債利回りとの相関性が極めて高く、米10年債の動向に大きな影響を受けている。

米10年債利回りのレジスタンスは3%。一昨日20日(水)の10年債利回りは、一時、2.977%まで急騰したが、3%ブレイクできず反落。呼応して、米ドル/円も129.4円まで上昇するも130円まで届かず反落。

現在の為替相場の戦略やスタンス

スピード調整はあるものの、FRBが急速にタカ派に向かっている中、米10年債利回りが大きく値を崩すことは考えにくい環境。

結果、米10年債利回りと相関性の高い米ドル/円の下落余地も限定的。週末を控えてリスクは抑えたいところだが、米ドル/円の押し目買いスタンス継続。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。