日々是相場
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万7,553.06円 △335.21円
為替 1ドル=128.65円
売買高(東証一部、以下同) 10億7,940万株
売買代金 2兆5,358億7,600万円
値上り銘柄数 1,243銘柄
値下り銘柄数 528銘柄
騰落レシオ(25日) 115.71%

市況概況

米国株はまちまちだが、日経平均が大幅高

米国株は、個別の決算発表に反応してまちまちだった。総じてみると、グロース株売り、ディフェンシブ銘柄買い、という感じだ。

日本市場は、日経平均に影響の大きい銘柄が買われているだけで、決算発表に反応したというよりは目先の需給で買われたということ。寄り付きの買いが一巡した後も、上値を試すような買い戻しが入り、日経平均は大幅高となった。

昼の時間帯も特に材料はなく、後場もほとんど前場の終値と変わらずだった。手仕舞い売りに押される場面はあったが、2万7,500円の節目を下回ると買い戻しが入り、今度はジリ高となった。

結局、ダラダラと売られては買い戻される展開で、ほぼ高値圏での引けとなった。買い上がる材料は特にないが、決算発表前の買い戻しということだろう。

小型銘柄は手仕舞い売りや見切り売りが続き、総じてさえない展開となり、東証マザーズ指数は大幅安だった。

先物は、まとまった売り買いが指数を動かすようなことはなく、散発的なまとまった売り買いで指数は底堅かった。そして、上値が重くなるような場面が見られた。しかし、断続的な売り買いにはならず、方向感には乏しかった。

相変わらず、買い材料がないから買われる、というような感じ。何かに反応するでもなく、目先の買い戻しが主体で、指数を押し上げるというような展開になっている。決算発表前の持ち高調整の買い戻しが主体と見られ、芳しくない決算などがあると再び、売り直されそうだ。

テクニカル分析

日経平均
25日移動平均線も75日移動平均線も抜けて上値を試す動きになったが、上値の重さがみられ、ここが限界という感じ。再度、移動平均線や雲にサポートされるかどうかを試すことになるのだろう。

あれやこれやと一言

相変わらず買い材料は全くないという感じだが、指数に影響の大きな銘柄に買いが入る状況で、日経平均は大幅高になった。

何が買われているということでも、円安を好感するでもない。買い上がる材料はないが、買い戻しを急ぐ動きになっている。

決算発表に対しての警戒感だろうが、好調な決算になりそうだと報じられたキヤノンなどは手仕舞い売りに押される状況で、あくまでも空売りが積み上がっているかどうかだけの需給相場ということだろう。と、いうことはいつ方向が変わってもおかしくないし、さらに上昇が続くということもあるだろう。

チャート面で言えば移動平均線を抜けてきており、上値を試す動きではあるが、最近はチャートのシグナルと反対に動き、いわゆる「ダマシ」となることも多いので、何ともいえない展開だ。ただ1つだけ言えることは「買い戻し一巡すれば、売り直される」ということだ。

ここから決算発表に反応しながら、持ち高調整の売り買いで右往左往する相場が続くということで、日経平均に影響の大きな銘柄次第だが、買い戻し一巡するものが徐々にみられているので、そろそろ下落に転じると思う。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。