この記事は2022年6月10日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2022年6月10日(金)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年6月9日(木))の欧州市場では、マーケットのコンセンサスどおり、ECBはマイナス金利と決別。ECBは政策金利を2022年7月に0.25%引き上げると表明。秋にはもっと大幅な利上げを決定する可能性を示唆。債券購入は2022年7月1日に終了。インフレは2024年も目標を上回ると見込んでいるようだ。

ラガルドECB総裁は記者会見で、「この日の決定は2022年7月単月だけでなく、行程全体を念頭に置いたものだ」とコメント。

ECBが利上げ方針を確認したことから、あらためて成長懸念が拡大。ECBのタカ派スタンスを確認して米株式相場は大幅続落。Appleを筆頭にハイテク株が特に売られる展開。

リスクオフでドルは主要通貨に対して全面高。米国株は下落するも米10年債利回りは3.04%と3%台で推移しているため、米ドル/円は134.45円に反発。

依然としてマーケットは135円のバリアブレイクを狙っている展開。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2022年6月10日(金)日本時間夜に重要指標である米CPIが発表される。この数字が高ければ、金利が上昇するとともに株が続落する公算が大。

米ドル/円は引き続き押し目買い継続。また今回のCPIの数字が高ければ、株続落を懸念し、NZドルをショートにする予定。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。